マリオン・ホリンズ氏が殿堂入り “球聖”に影響を与えた女性
更新日:2020/04/18 14:39
掲載日:2020/04/18 14:30
17日、世界ゴルフ殿堂は故マリオン・ホリンズ氏が2021年度に殿堂入り(特別功労賞)をすると発表。アメリカ出身の同氏は1921年の全米アマチュア選手権優勝、1932年にはカーティスカップ(アマチュアの英米対抗戦)でキャプテンを務めた。
ホリンズ氏は選手としても一流だったがコース開発者としても一流。2003年に殿堂入りを果たしたアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が「彼女に関する本を読むと、どれだけの先駆者だったか理解できます」というように、ホリンズ氏はサイプレスポイントクラブ、パサチェンポゴルフクラブ、ナショナルゴルフ&テニスクラブなどの開発に携わった。
特にサイプレスポイントクラブは1991年まで米男子ツアーのAT&Tペブルビーチプロアマの舞台で、設計者はオーガスタ・ナショナルゴルフクラブをデザインした英国出身の故アリスター・マッケンジー氏。ホリンズ氏とマッケンジー氏はコンビを組みいくつものコースをデザインした。
また、ホリンズ氏は“球聖”故ボビー・ジョーンズ氏とも親交があり、ジョーンズ氏はサイプレスポイントクラブに感銘受け、オーガスタ・ナショナルゴルフクラブのデザインをマッケンジー氏に依頼したという。
「当時、女性がスポーツやゴルフという機会は多くなかったと思いますが、先駆者として情熱とエネルギーがありコース開発に尽力しました。ホリンズさんは女性の主唱者でありゴルフのイメージを変えた方です(ソレンスタム)」と、ホリンズ氏がいなければ今のオーガスタ・ナショナルゴルフクラブもなかったかもしれない。