ケプカは3連覇ならず 同組のケイシーを応援
全米プロゴルフ選手権はコリン・モリカワ(米)のメジャー初制覇で幕を閉じた。プロ2年目の23歳は最終日に6アンダー64を記録し、ツアー通算3勝目を大舞台で獲得。一方、3連覇を目指したブルックス・ケプカ(米)は4オーバー74と崩れ、29位タイに終わった。
メジャー通算4勝のケプカは、3日目を終えて単独トップのダスティン・ジョンソン(米)とは2打差の4位タイ。ホールアウト後にインタビューでは「上にいる選手でメジャーをたくさん獲っているのはいない。たしかDJ(ジョンソン)はメジャー1勝だろ?」と強気の発言をし、SNS上では「失礼ではないか」という投稿がちらほら。
たしかにジョンソンはメジャー1勝(2016年の全米オープン)だが、米男子ツアーの勝利数でいえば21勝とケプカ(7勝)の3倍。ケプカが冗談として言ったのなら問題ないのだが真顔で答えてた。
2選手はもともと仲が良くトレーニングも一緒にしていたのだが、昨年からは別々にトレーニングをし疎遠になっていると、7月の米ゴルフウィークのインタビューで話している。
そんなケプカのこの日のプレーは、前半に4ボギーを叩き失速。「4オーバーで折り返したことにガッカリした。バックナインでトータルスコアをアンダーパーにしないとチャンスはないと思っていた」と後半に巻き返しをはかろうとしたが、2バーディ、2ボギーと伸ばすことは出来なかった。
3連覇は無理だと思っていたケプカは同組のポール・ケイシー(英)を心の中で応援していたという。「ポールはショットもパットも良かった。見ていて楽しかった」と5バーディ、1ボギーの4アンダー66で回った43歳が、メジャー初制覇を成し遂げる瞬間を見たかったようだが、ケイシーは2打及ばず2位タイだった。
無観客という時点で開幕前からドラマが生まれていたが、初日にブライソン・デシャンボー(米)のドライバーシャフトが折れたり、2日目にリ・ハオトン(中)が首位に立ったりと印象に残る全米プロになったのは間違いない。