松山英樹、DR変更理由やデシャンボーのプレーを語る
16日、住友ゴム工業主催の「松山英樹×SRIXON LIVEセッション」が行われ、松山英樹、進行役でプロキャディの杉澤伸章氏が参加した。
新型コロナウイルスの影響で日程が大幅に変更となった2020年。米ツアーの中断が決まったのは3月のザ・プレーヤーズ選手権の第2ラウンド前。初日を終え単独首位だった松山は「こういう状況だから仕方がなく、何も思わなかったです」。
また「3月から試合がなくなり再開してからも試合会場、ホテル、家に帰るだけだったので、あっという間に12月という感じです」。自粛期間中は再開初戦から全力で望めるように練習していたが再開時期が分からないため「何からを手をつけたらいいか分からなかったです」と話した。
再開後は「悪くはないが上になかなか行けないと思っていたら、メモリアルで落ちちゃって…」と苦しんだが、「そこからオフがあったので切り替えて、どうせ悪いんだからとスイングに新しいものを取り入れながら、徐々に良くなってシーズンが終わったという感じ」とBMW選手権で3位タイ、ツアー選手権(15位タイ)は7年連続での出場を果たした。
3位タイに入ったBMW選手権で話題となったのは松山のドライバー。以前はスリクソンブランド以外のドライバーを使っていたが、同大会では「ZX5」ドライバーを投入した。
変更した理由を聞かれた松山は「打ちたい球があり、その球を打つ時に当時あったスリクソンのドライバーがフィットしませんでした。今年変えたのは自分のティーショットが悪くて、ここまで悪いなら変えちゃえと思ったからです。そしたら3位でした。荒れていましたが距離は行っていました」。
また、クラブを選ぶ時は見た目を最重要視することも明かした。「ドライバーならロフトが立っているように見えたら、上がらないなと思って上げる動きをしてしまったり、フェースが見えると被せようとしてしまう。見た時にストレートに見えるのが良くて、シャフトからトップラインの繋がりを見て、それに対するロフトの付き方も見ます」
クラブと同様にボールにもこだわりがあり、松山は「硬い音が好きです」とボールをテストする際はパターから始めると明かした。杉澤氏がリフティングをし、音でボールの種類を当てるテストをしたが松山は瞬時に聞き分けることが出来た。なお、新しくなった「Z-STAR」ボールシリーズは2021年2月に発売される。
ツアー選手権が終わり、新シーズンとなり9月に行われた全米オープンは17位タイに入った。優勝したブライソン・デシャンボー(米)については「再開して3試合目で一緒に回って見た時に凄いと思いました。下が固い時に僕が340くらい飛ばした時でも、キャリーで置いてかれるので。次元が違うところに行っていたので、そのアドバンテージを活かしていて、グリーンのスタッツもいい。それは勝つよねという感じ」と感想を述べた。
そして、LIVEセッションの最後に松山は「来シーズンは勝ちたいと思います。5(米ツアー通算5勝)を6に塗り替えたいです」と締めた。2017年のWGC-ブリヂストン招待以来、優勝から離れているが2021年も引き続き松山のプレーに注目だ。