B.ランガー、欧州ツアーから引退「ゴルフなど知らない小さな村から…」
DPワールドツアーのBMWインターナショナル・オープンは5日、ドイツのゴルフクラブ・ミュンヘン・アイヒリード(7,347ヤード・パー72)で第2ラウンドが行われ、今大会を持って同ツアーから引退するベルンハルト・ランガー(独)は、通算イーブンパー91位タイと予選は突破できなかったが、最終ホールでは地元ファンから大きな拍手が送られた。
デビューは1974年。これまで500試合以上に出場し、マスターズトーナメント2勝を含む通算42勝を挙げ(ちなみに米シニアは通算46勝)ライダーカップには10回出場。この日の最終18番パー5ではセカンドショットで直ドラを披露。グリーン手前の池に入ったが4打目を寄せてパーとし、地元ギャラリーを大いに沸かせた。
ホールアウト後、ランガーは涙を浮かべながら、「言葉ではとても言い表せないです。ゴルフなど知らない800人の小さな村からツアープロになれたのは夢のようです。ゴルフをするなんて、同級生は私のことを変な奴だと思っていたでしょう。でも夢だったので50年間続けられたんです。ヨーロッパだけでなくアジア、オーストラリア、日本、アメリカ、南アフリカなど世界中で素晴らしい思い出ができました。色々な人たちとゴルフができたことも本当に楽しかったです」と振り返った。
また、ともに戦ってきた故セベ・バレステロス(スペイン)、ニック・ファルド(英)、イアン・ウーズナム(ウェールズ)、サンディ・ライル(スコットランド)については「彼らとプレーできたのは光栄で楽しかったです。80年代、90年代と切磋琢磨して今のツアーの礎を作ってきたと思います」とコメントした。
なお、マスターズは今年勇退するはずだったが、2月にアキレス腱を断裂したため欠場。来年の同大会がラストになることだろう。