シャウフェレが五輪連覇に挑む シェフラー、マキロイ、ラーム、松山英樹らもパリに集結
先月26日に開幕し連日熱戦が繰り広げられているパリ五輪だが、1日からはいよいよ男子ゴルフ競技がスタートする。会場は1990年に開場し、2018年にライダーカップを開催したル・ゴルフ・ナショナル アルバトロスC(7,174ヤード・パー71)。優勝者には2025年のメジャー4大会などの出場権が与えられる。
注目は五輪連覇に挑む米国代表のザンダー・シャウフェレだ。日本育ちの台湾人の母親とフランス人とドイツ人のハーフの父親を持つシャウフェレは、2021年の東京大会(埼玉県/霞ヶ関カンツリー倶楽部 東コース)で五輪初出場を果たし、第2ラウンドで「63」を叩き出すなど通算18アンダーで優勝。ゆかりのある日本開催の五輪で金メダリストとなった。
そしてパリではその前回王者がさらに強さを増して帰ってくる。米ツアー屈指の実力者と知られるシャウフェレだか昨年まではメジャータイトルには縁がなかった。しかし今年、5月の全米プロゴルフ選手権で悲願のメジャー制覇を達成すると、2週前の全英オープンでも優勝し、大舞台での強さも証明。ひと皮もふた皮も剥けた30歳が連覇で母国に再び金メダルをもたらすことができるか注目したい。
米国代表はシャウフェレに加え、世界ランク1位のスコッティ・シェフラー、ウィンダム・クラーク、コリン・モリカワと最強の布陣を揃える。対抗はアイルランド代表としてプレーするローリー・マキロイ、スペインのジョン・ラーム、スウェーデンのルドヴィク・オーバーグ、日本の松山英樹あたりか。もちろん今年3月に欧州ツアー制覇を成し遂げた中島啓太にもメダル争いに加わるチャンスは十分にあるだろう。
112年ぶりに復活した2016年のリオデジャネイロ大会はジャスティン・ローズ(英)、 新型コロナウイルスのパンデミック真っただ中に開催された2021年の東京大会はシャウフェレが頂点に立った男子ゴルフ競技。花の都・パリで金メダルを手にするのは誰か。