多くのメーカーから販売されているゴルフボール。その多くのシリーズで所謂「飛距離系」と「スピン系」の2種類が展開されている。27日に発表となったばかりの6代目「スリクソン Z-STARシリーズ」もその一例で、飛距離性能が向上した「スリクソン Z-STAR」とスピン性能が向上した「スリクソン Z-STAR XV」がそれぞれ2019年2月8日から発売となる。
どちらのボールを選択するか悩ましいところではあるが、それはプロゴルファーも同じなようで、新製品発表会に登場した“チームスリクソン”の一人、畑岡奈紗は「どちらのボールも(飛距離とスピンの)両方を兼ね備えている。選ぶのが難しい」と頭を抱え、今オフ中にテストし来シーズンでの投入を目指すと明かした。
また、発表会では“チームスリクソン”の8名(畑岡、稲森佑貴、新垣比菜、香妻琴乃、勝みなみ、星野陸也、秋吉翔太、出水田大二郎)に対し「ボールに求めるものは『飛距離』か『スピン』か」がトークテーマに上がった。そこで「飛距離」と回答したのは出水田、秋吉、香妻、勝、新垣の5名、「スピン」と回答したのは星野、稲森、畑岡の3名となった。
今季2勝を挙げ、海外メジャーデビューも果たし「飛距離」と回答した秋吉は「本当はどっちも欲しい」と前置きをした上で「遠くに飛ばして、2打目以降を短い番手で打った方がピンに近づくと思う」とコメント。新垣は「自分は打球の高さは出るので、飛距離が欲しい」と答えた。
一方、「スピン」と回答した星野は「ウェッジでスピンをかけるのが好き」とショートゲームでのこだわりを明かした。米ツアーを主戦場とする畑岡はシーズン中に飛距離系のボールからスピン系のボールにスイッチしたようで「アメリカでプレーしていて一番感じたのはスピンが欲しい。バンカーのすぐ上にピンが切られていたりして、スピンがないと、奥にこぼれてしまう」と、厳しいセッティングに対処するための選択と話した。
プロによっても選択するボールは様々。使用するクラブと同時にボールに着目することで、その選手のプレースタイルが分かるかもしれない。