P.ミケルソン急降下! B.モルダー奪首
フィル・ミケルソン(米)がまさかのトリプルボギーで急降下する中、ツアー初勝利を狙うブライス・モルダー(米)が単独トップに躍り出た。
米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープン(テキサス州レッドストーンGC)は現地時間2日、第2ラウンドの競技を終了。難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦しむ中、ノーボギーの6アンダー66の好スコアをマークしたモルダーが通算9アンダーで首位に立った。
1打差の2位タイに初日トップ(タイ)のキャメロン・パーシー(豪)とアレックス・プルー(米)が続き、通算7アンダー4位タイにアンソニー・キム(米)、リー・ウェストウッド(英)、ジョー・オギルビー(米)ら実力者がつけている。次週マスターズでメジャー4勝目を狙うパドレイ・ハリントン(アイルランド)は通算6アンダー8位タイ。復活を誓うアダム・スコット(豪)は通算5アンダー13位タイ。
「風が回ってクラブ選択や距離感を合わせるのに苦労した。スコアだけ見れば簡単そうだが、内容は見た目以上に難しかった」と難コンディションでの好プレーに安堵の表情を浮かべたモルダー。もし今回勝てば記念すべきツアー初優勝を飾るだけでなく、次週母校ジョージア工科大学にほど近いオーガスタで開催されるメジャー初戦マスターズへの出場権も手に入れることが出来る。「マスターズ? もちろん考えていないわけじゃないが、余計なことを考えるのは良くない。今はこの瞬間に集中しなければ」とモルダーは逸る気持ちを抑え、気を引き締めた。
一方、初日モルダーと同じ7位タイとまずまずの滑り出しを切り、優勝戦線でのプレーが期待されたミケルソンは、1つスコアを伸ばして迎えた10番パー4でティーショットを大きく曲げてブッシュに打ち込み、そこからグリーンの乗せるまで4打を費やし5オン2パットの『7』。想定外のトリプルボギーで後退すると、その後もボギーを2つ叩いて4オーバー76の大乱調。通算1オーバーは58位タイまで順位を下げた。
「10番のトラブルというより、その後の3ホールで(バーディ)チャンスにことごとくパットを決められなかった。それが良くなかった。決して悪いプレーをしているわけじゃないだけにフラストレーションが溜まった」と苦笑い。マスターズに照準を合わせるビッグネームの決勝ラウンドでの巻き返しに期待したい。
その他、2週連続シーズン3勝目を狙うアーニー・エルス(南ア)は通算イーブンパーで、今季チャンピオンズツアー3勝のフレッド・カプルス(米)らとともに46位タイで2日間の競技を終えている。
なお、日本勢は今大会に出場していない。