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L.オチョア、「世界No.1のまま引退したかった」

2010/04/24 11:04
L.オチョア、「世界No.1のまま引退したかった」

 

 女子ゴルフ世界ランクNo.1のロレーナ・オチョア(メキシコ)が現地時間23日、メキシコシティーで引退会見を行なった。

 家族、友人、関係者らが見守る中で始まった会見冒頭、「ハロー、エブリバディ」と普段と変わらぬ低音のハスキーボイスで話し始めたオチョアは、「この瞬間を待ち望んでいました。夢が叶いました。ここ数か月の間に引退への思いが確固たるものとなり、次週のモレリア(トレス・マリアス選手権)を最後にLPGAツアーでの自らのキャリアに終止符を打つ決意をしました。ゴルフを始めたときから世界一のプレーヤーを目指し、その願いが叶い世界ランク1位になった日から今日はちょうど3年目の記念日になります。1位のままキャリアを終えたかったので、その意味でも今はベストのタイミング。すべての目標をクリアしてからは、モチベーションを保つことがとても難しかった。以前のように競技を楽しめなくなりました」と淡々とした口調でコメント。

 また、昨年12月に結婚したことで「(引退の決意には)家族のこともあります。これからは家族と共に普通の生活がしたいです。やるべきことは100パーセントやり切りました。悔いはありません。今とてもハッピーです」と語ると、「今年開幕戦が行なわれたタイ、そして2戦目のシンガポールでプレーした時、一生懸命やろうとするんだけれど、何かが違う気がした。心の底から楽しめなくて、家に帰りたくなってしまった。家族と一緒に居たいという気持ちが強くなった」と心境の変化も打ち明けた。

 そもそもプロになりたての頃から「10年くらいプレーして引退する」というプランを立てていたそうで、「思ったより駆け足で目標を達成できた」ことで8年目の引退に至ったと説明。ゴルフ殿堂入りするためのポイントはすでに獲得しているが、もう1つの条件「ツアーで10年間プレーする」に関しては「それは出来なくなるので、今のところ殿堂入りの資格は得られないことになります。でもベテラン部門があるから、今後その部門で殿堂入りするチャンスがあればとても嬉しい」と本人。

 今季は次週メキシコでの試合に参戦したあと、シーズン終盤にオチョアの故郷グアダラハラで開催が予定されているロレーナ・オチョア招待に出場する予定。「ここ数年で失われた家族との時間を取り返し」つつ、設立したばかりの基金の活動に携わるなど、“普通の主婦の生活”がしたいと言うオチョアを試合会場で見られるのは、残り2大会だけとなった。

「ツアーで過ごした日々のことはすべてが懐かしい思い出です。素晴らしい日々を過ごすことが出来たのは応援して下さった皆さんのおかげ。本当にありがとうございました」と会見を締めくくったとき、オチョアは瞳にあふれる大粒の涙を右手で拭い感傷に浸った。しかし、その姿にはきっぱりと決断を下した人間の清々しさが漂っていた。

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