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藍『63』で単独トップ発進! 引退のL.オチョアは3位タイ

更新日:2022/10/26 00:57
藍『63』で単独トップ発進! 引退のL.オチョアは3位タイ

 

 世界ランキングNo.1ロレーナ・オチョア(メキシコ)最後のトーナメントで、宮里藍がコースレコードをマーク。ホールアウト後に熱い抱擁を交わした。

 ツアーフル参戦からの撤退を表明したオチョアの引退試合となる米女子ツアーのトレス・マリアス選手権(現地時間29日/メキシコ、トレス・マリアスGC)第1ラウンド。主役のオチョアは、宮里藍、ナタリー・ガルビス(米)とともに詰めかけた大勢のギャラリーを引き連れ18ホールをプレーした。

 事実上の引退試合とあって、オチョアが望んで宮里(藍)とガルビスをパートナーに選択した予選ラウンド。ジュニア時代を一緒に過ごしたガルビスと「ツアーで一番素敵な選手」と言う宮里(藍)とのプレーは、リラックスしながらほど良い緊張感を保つという最高のムードで進んでいった。まず主役のオチョアがスタートホールの10番でイーグルを奪い大歓声を浴びると、続く11番からは宮里(藍)が4連続バーディを奪ってギャラリーをわかせた。負けじとオチョアも12、14番でバーディを奪取。宮里が6アンダー、オチョアは4アンダーでハーフターンし、会場の熱気はさらに高まった。

 後半になっても宮里(藍)の勢いは止まらず、4つのバーディを重ねて自己ベストの10アンダー63。7アンダー66で3位タイにつけたオチョアから主役の座を奪ってみせた。

 オチョアを尊敬し手本にしてきた宮里(藍)は「これまで何度も一緒に回ってきたけれど、今日は本当に特別だった」と感慨深げに語った。ホールアウトした瞬間、グリーン上でオチョアとしっかり抱き合い、お互いを讃えあったシーンがその感情をすべて表していた。オチョア最後の大会で同組に選ばれる名誉に、最高の形で恩返しをした宮里(藍)。そのオチョアと最後の最後まで優勝争いができれば、これ以上の喜びはないはずだ。

 オチョアはこの日の朝起きた時に「これが最後のトーナメント。この瞬間を楽しもう」と自分に話しかけたことを打ち明けた。ただでさえ注目度の高い母国での引退試合とあって、計り知れない重圧がかかっているが、これを乗り越えて見事に3位タイ発進。満足そうな笑顔を見せた。

 宮里(藍)に2打差の単独2位につけたのは、ルーキーのアザハラ・ムニュス(スペイン)。アリゾナ州立大時代の2008年にNCAA選手権(個人)に優勝し、昨年は全英女子アマも制している期待の新星だけに、明日以降のプレーも注目されている。

 また、オチョアと並ぶ3位タイにミッシェル・ウィー(米)。日本勢はもう1人、宮里美香が出場しており、初日は1オーバー74の56位タイと出遅れている。

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