藍が逃げ切りV! 美香は最下位
宮里藍がロレーナ・オチョア(メキシコ)の引退試合で劇的な今季3勝目を飾った。
米女子ツアーのトレス・マリアス選手権(メキシコ、モレリア、トレス・マリアスGC)は、現地時間2日に最終ラウンドを行ない、この日後続に1打差をつけ単独トップからスタートした宮里(藍)は出だしの1番でバーディを奪う幸先の良い滑り出し。さらに8番から4連続バーディをマークしたものの、前半5アンダー31とチャージをかけたステイシー・ルイス(米)と9番パー4でチップインイーグルを奪ったミッシェル・ウィー(米)が追いすがり、優勝争いは三つ巴の大接戦に。
しかし、ここで海外ツアー参戦以来鍛え続けてきた精神力を発揮。相手のプレーに動じることなく13番、14番の連続パー3ホールでともにバーディを決め、ついに“未知の領域”通算20アンダーまでスコアを伸ばす。その後15番のボギーで通算19アンダーとしたものの、重圧のかかる上がり3ホールを落ち着いてパープレーでしのいだ宮里(藍)が、ルイスに1打差をつけ逃げ切った。
昨年のロレーナ・オチョア招待に続くツアー2勝目を狙ったウィーは後半スコアを伸ばせず、通算17アンダーの単独3位。また、この日9アンダー64と爆発したキム・インキョン(韓)が通算14アンダーで単独4位に食い込んだ。
今大会過去3勝と抜群の相性を誇るオチョアは、最終日2アンダー71で回り通算12アンダー単独6位で4日間の競技を終了。会場を埋め尽くしたギャラリー、8年間一緒に戦ってきた選手、関係者の盛大な拍手とマリアッチ(メキシコの楽団)の演奏に見送られ、ツアーフル参戦最後の試合を終えて会場を後にした。
なお、日本勢でもう一人出場した宮里美香はダブルボギーを3つ叩く乱調で8オーバー81。通算11オーバー69位と予選通過した選手の中で最下位に沈み、2人の“宮里”が奇しくも首位と最下位で明暗を分ける結果となった。(STATS-AP)