今田が24位タイ後退 L.ウェストウッド堅首
首位に1打差の2位タイと絶好のポジションからスタートした今田竜二だが、ムービングデーは我慢のゴルフを強いられた。
米男子ツアーの本拠地があるフロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラスを舞台に、現地時間8日に行なわれたザ・プレーヤーズ選手権第3ラウンド。“第5のメジャー”と呼ばれるビッグトーナメントで優勝争いを演じる今田に、アメリカ2勝目の期待が高まったがゴルフの神様は気まぐれ。この日は出だしから試練の連続だった。1番パー4でバーディチャンスを惜しくも外すと、返しの短いパットがカップに蹴られてボギー発進。続く2番パー5でもボギーを叩きリズムを崩すことに。その後は持ち直しそうになる場面も何度かあったが、前日まで好調だったショット、パットともに精彩を欠き、13番パー3では痛恨の池ポチャでダブルボギーを叩くなど4オーバー76の大乱調。通算7アンダーまでスコアを落とし、同組で回ったトーナメントリーダーのリー・ウェストウッド(英)に7打差の24位タイまで後退した。
「最終組の緊張感があった」と普段のプレーをさせてもらえなかった今田。前日まで柔らかかったグリーンは硬く引き締まり「昨日までとはコースが180度変わってしまった。硬いグリーンに対応出来ず、ズルズルと1日が終わってしまった」と唇を噛みしめた。しかし、まだ試合が終わったわけではない。「気を取り直して、初日、2日目みたいなプレーが出来れば…」と最終日の巻き返しを胸に誓った。
上位陣は、通算14アンダーのウェストウッドが1998年のフリーポート-マクダーモット・クラシック以来となる米男子ツアー2勝目に王手。1打差の2位にこの日5アンダー67をマークしたロバート・アレンビー(豪)が浮上し、通算12アンダー3位タイにルーカス・グローバー(米)、ベン・クレーン(米)、フランセスコ・モリナリ(伊)がつけている。
また、前日まで46位タイと低迷していたフィル・ミケルソン(米)が6アンダー66と爆発し、順位を35ランク上げて通算9アンダー11位タイに浮上。一方、タイガー・ウッズ(米)は出入りの激しいゴルフで1つしかスコアを伸ばせず(1アンダー71)、通算4アンダー45位タイに沈んでいる。