遼、いきなりOBも「想定内」で2位タイ堅守
国内男子ツアーの今季公式戦第2戦、日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills(茨城・宍戸ヒルズCC)は4日、第2ラウンドの競技を終了。初日1アンダー2位タイ発進の石川遼は、1番でいきなりOBを叩きダブルボギースタートとなったが、その後5バーディ(2ボギー)を奪って1アンダー70でホールアウト。通算2アンダー2位タイで予選を突破した。単独首位は通算6アンダーの宮本勝昌。
1番、ティーショットを大きく右に曲げてOB。しかしそれも、石川にとっては「想定内」だった。いきなりのダブルボギーで意気消沈するどころか、ここからチャージするのが石川の凄み。3番ショートホールでピンそばにピタリと寄せ、楽々バーディを奪うと、続く4番でもバーディ。瞬く間にスタートホールのミスを帳消しにした。
6番ではバンカーから見事なリカバリーを見せ、スコアをまた1つ伸ばすと、その後8、12番をボギーとしたが、14、15番の連続バーディで盛り返した。結局、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの1アンダー70で通算2アンダー2位タイ。一昨年は予選落ち、昨年は50位タイに終わった難コースで、確かな成長を見せ付けた。
出入りの激しいゴルフとなった石川だが、「ミスは目立ったけど想定内」とどこ吹く風。この日のラウンドは、「(たくさんの)バーディが取れている1アンダーだから収穫」だったようだ。「もっとアグレッシブに、このコースを攻略したい」と力強く語った石川。トップに4打差で迎える決勝ラウンド、史上最年少での国内メジャー制覇に向け、視界は良好だ。
その他上位は、石川と並ぶ通算2アンダー2位タイに丸山大輔。丸山茂樹と岩田寛がイーブンパー4位タイで続いている。米男子ツアーに2試合続けて参戦していた池田勇太は、調子が上がらず通算9オーバー56位タイで辛くも予選通過。また、ディフェンディング・チャンピオンの五十嵐雄二は6オーバー77とスコアを崩しながらも、通算8オーバー47位タイで決勝ラウンドにコマを進めている。