復調に一歩前進のタイガー、若手を斬る
連覇がかかるタイガー・ウッズ(米)に復調の兆しが見えてきた。
現地時間4日に行なわれた米男子ツアー、ザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGC)の第2ラウンド。首痛が懸念されるタイガーは出だしからバーディ攻勢をかけ、途中何度もカップに蹴られてチャンスを逃す場面が見られたが、6バーディ、3ボギーの3アンダー69の好スコアをマーク。通算3アンダーとし、初日の49位タイから25位タイに順位を上げ、決勝ラウンド進出を決めた。
首位のルーキー、リッキー・ファウラー(米)が記録破りのペースで通算13アンダーまで伸ばしているが「今日は少なくとも良いラウンドだったことは確か。昨日よりいいショットの確率が上がっているし、パットも凄く良かった。5回カップに蹴られたけれど、全体的には上出来」と自らのプレーを評価し、焦りを感じさせなかった。
「皆にとってはシーズン半ばに差しかかっているのだろうが、自分にとってはまだ開幕直後の気分。もう少し時間がかかるよ」と、試運転中であることを打ち明け「ただ練習あるのみ」と気を引き締めていた。
首位に立ったファウラーについては「素晴らしい才能の持ち主であることはわかっている。結果を出すか出さないかは彼次第」と語り、若手の台頭についても「たまに良いというのではなく、コンスタントに上位争いをして、何度か優勝しないとね。そこからが彼らのスタート。僕はエルスやシン、ミケルソンやグーセンと10年以上第一線で競い合って来た。若手が真価を問われるのは、これから10年たったときどんな結果が残せているかにかかっている」と冷静に分析。自らの実績に絶対的な自信をのぞかせた。
タイガーが照準を合わせているのは2週間後に迫ったメジャー大会である全米オープン。そこで勝星を挙げるためにも、試運転を早く終わらせたいところだ。(STATS-AP)