第3の“R”ことR.ファウラーがタイ記録で単独トップ!
石川遼、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)に続く第3の『R』ことリッキー・ファウラー(米)が、記録的なハイペースでトーナメントをリードした。
米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGC)は現地時間4日、第2ラウンドの競技を行なった。天候が不安定で中断が続き、集中力を保つのが難しい中、初日首位タイのファウラーがノーボギーの6アンダー66をマーク。36ホールの大会最少スコアタイである、通算13アンダーまでスコアを伸ばし単独トップの座をキープした。
3打差の単独2位にジャスティン・ローズ(英)が続き、通算9アンダー、3位タイにジム・フューリック(米)とティム・ペトロビック(米)。先月のHPバイロン・ネルソン選手権でツアー初優勝を飾ったジェイソン・デイ(豪)が通算8アンダー、5位タイにつけている。
現在21歳のファウラーは昨年プロ転向すると、デビュー2戦目のフライズ・ドットコム・オープンでいきなりプレーオフに進出。惜しくも敗れ2位タイに甘んじたが、本格デビューイヤーの今季もすでにウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで単独2位に食い込むなど、トップ10入り4回を数える期待の星。遼、マッキルロイと同じく名前の頭文字が『R』のため、若手の中心選手として注目を集めており、欧米では「勝つのは時間の問題」ともっぱらの評判だ。今週は「これまで何度か優勝争いをしてきたけれど、その中でもゴルフの調子が良いし、パットも冴えている。リーダーボードの最上段に自分の名前があるのは最高の気分。どうしよう?と焦ったり、緊張することは全然ない。首位の座がとても心地好い」と大物ぶりを発揮している。
しかし後続には実力者が大勢。初日好発進のフィル・ミケルソン(米)が8位タイ。ケガからの復帰戦を戦い、通算5アンダーの10位タイにつけているスティーブ・ストリッカー(米)の存在も侮れない。さらにライバルのマッキルロイはこの日4アンダー68、20位タイから虎視眈々と上位をうかがう。タイガー・ウッズ(米)は3アンダー69とまずまずのスコアで通算3アンダー、25位タイに浮上しており、残り2日のチャージに期待がかかる。ファウラーにとってこの週末は、本当の意味で真価が試されることになりそうだ。
一方、日本勢唯一出場の今田竜二は7ボギーを叩く乱調で4オーバー76。通算4オーバー、88位タイで予選落ちを喫した。なお、現在賞金ランクトップのアーニー・エルス(南ア)もカットラインに1打及ばず決勝ラウンド進出を逃している。