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J.ローズが初V! “帝王”の目の前で念願達成

更新日:2010/06/07 14:25
J.ローズが初V! “帝王”の目の前で念願達成
29歳のJ.ローズが最終日、会心のゴルフで逆転V。来るべきメジャーシーズンに弾みをつける米男子ツアー初優勝を成し遂げた。(写真提供:AP Images)

 

 29歳のジャスティン・ローズ(英)が、尊敬してやまないゴルフ界の“帝王”ことジャック・二クラウス(米)がホストを務める大会で、念願の米男子ツアー初優勝を達成した。

 同ツアーのザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGC)は現地時間6日、最終ラウンドの競技を行ない、首位と4打差の単独4位からスタートしたローズが6バーディ、ノーボギーの6アンダー66をマーク。通算18アンダーまでスコアを伸ばし、前日までのトーナメントリーダー、リッキー・ファウラー(米)に3打差をつけて逆転Vを飾った。

 最終組の1つ前でプレーしたローズは帝王ニクラウスがグリーンサイドで見守る中、1メートル弱のウィニングパットを沈めると、万感の思いを込めて右手の拳を握りしめた。ニクラウスのもとへ駆け寄り、「素晴らしい大会で勝てて嬉しい。皆が本当に温かく見守ってくれた」と興奮を隠し切れない様子。世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(米)、同2位のフィル・ミケルソン(米)ら強豪が集うビッグイベントで、待ちに待ったアメリカ初優勝の瞬間を迎え「初勝利にこれほど相応しい場所はない」と声を弾ませた。

「これまで何度も優勝のチャンスを逃して来た。でも今日やっと、これまでの努力が報われた。ノーボギーの66? ホールアウトするまでスコアのことは全く考えていなかった。ただ目の前のショットに集中した結果」と無欲の勝利を強調したローズ。アマチュア時代、弱冠17歳で全英オープン4位タイに食い込んだ逸材が、ようやくアメリカでの1勝を手に入れることに。29歳の苦労人の勝利に大会ホストのニクラウスも目を細め、「よくやった」と何度も肩を抱いて祝福した。

 一方、初優勝を狙った21歳のルーキー、ファウラーは12番パー3でティショットを池に入れる痛恨のミス。ここでダブルボギーを叩きローズの後塵を拝することになってしまったが、それでも通算15アンダーは堂々の単独2位。今後に期待を持たせる結果となった。

 その他、通算12アンダー3位タイにボ・バン・ペルト(米)とリッキー・バーンズ(米)が入り、通算11アンダーまで伸ばしたミケルソンが前日の12位タイから5位タイに順位を上げた。また、ディフェンディング・チャンピオンとして今大会に臨んでいたタイガーは、この日イーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算6アンダー19位タイで4日間の競技を終えた。

 なお、日本勢で唯一出場の今田竜二は予選で姿を消している。(STATS-AP)

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