ファウラー&バーンズ、“Wリッキー”の初Vお預け
最終組で回ったリッキー・ファウラー(米)とリッキー・バーンズ(米)、2人の“リッキー”の初優勝はお預けとなった。
現地時間6日に行なわれた米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGC)最終ラウンド。後続に3打差をつけ単独トップからスタートしたルーキーのファウラーだったが、出だしからいきなり試練に直面することに。前日までの3日間で唯一ボギーを喫している2番パー4で54ホールぶりのボギーを叩くと、ひと組前で回るジャスティン・ローズ(英)の足音がひたひたと背後に迫り、自分のゴルフが出来ずに大苦戦。後半に入ると10番でこの日2つ目のボギーを叩いた後、12番パー3でティショットを池に入れる痛恨のミス。
「本当はグリーン奥のバンカーからフェードでピンを狙うはずだった」が、手元が狂い打球はグリーン左にせまり出す池にのみ込まれ、3打目でも寄せ切れずダブルボギー。ローズに逆転を許して通算15アンダーの単独2位に甘んじた。もし勝てばこの大会の最年少Vを達成するところだったが「勝てなかったけれど、今週は素晴らしい1週間だった。この経験はきっと将来役に立つはず」と前を向いたファウラー。月曜日には2週間後の全米オープン出場を目指し36ホールの最終予選に挑むが「調子が良いので行けると思う」と早くも心はメジャーに向いていた。
一方、3打差の2位タイから逆転での初優勝を狙ったバーンズは、出だしの1番で幸先の良いバーディを奪ったものの、スコアを伸ばしたい7番パー5でダブルボギーを叩き優勝戦線から脱落。しかし15番パー5では前日の11番に続き、3打目を直接カップインさせるイーグル奪取に成功し、ギャラリーを大いに沸かせ見せ場をつくった。最終成績は3位タイと初優勝こそお預けになったが、今季4度目のトップ10入りに手応え十分のバーンズ。初Vは時間の問題かもしれない。(STATS-AP)