荒天サスペンデッドの中、美香『65』でジャンプアップ!
前日カットラインぎりぎりで予選突破の宮里美香がムービングデーに猛チャージ。試合自体は荒天によりサスペンデッドとなったが、大きく順位を上げて最終日を迎えることになった。
米女子ツアーのLPGAステート・ファーム・クラシック(イリノイ州パンサークリークCC)は現地時間12日、第3ラウンドの競技を行なったが、最終組が3ホールを終了した時点で雷雲が迫り中断。その後も天候回復が見込めないためサスペンデッドが決定した。そんな中、この日1組目でスタートした宮里は1イーグル、5バーディの快進撃を見せ、7アンダー65でホールアウト。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、前日の61位タイから暫定19位タイにジャンプアップした。
初日の67を上回る快調なゴルフ。雨で下が柔らかくなったコンディションを味方につけ、出だしの1番でバーディを奪うと、6番パー5ではイーグルを奪取。勢いそのままに後半も4つスコアを伸ばし、あっという間にリーダーボードを駆け上がった。上位陣がまだ数ホールしかプレーしていないため、最終ラウンドは30ホール以上の長丁場を戦うことになる。しかし、すでに54ホールを終えている宮里は普段通りのペースで18ホールを回ればいいだけ。有利な条件があるだけに、この日の好調さをキープできれば米女子ツアー初優勝も夢ではない。
現在の暫定トップは、通算13アンダーでクリスティ・カー(米/4ホール終了)とM.J.ハー(韓/3ホール終了)の2人。1打差の暫定3位タイにアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン/5ホール終了)とエイミー・ヤン(韓/3ホール終了)が続き、通算11アンダー暫定5位タイにモーガン・プレセル(米/12ホール終了)ら3人がつけている。
暫定首位タイのカーは、今季アメリカ勢の優勝がまだないことについて「アジア勢が勝ち続けているけれど、私たちアメリカ勢のチャンピオンは欠かせない」と勝利に意欲を見せ、「何があっても自分のプレーに徹する」と必勝を誓った。