藍、誕生週Vなるか!? ライバルは手負いの“ピンクパンサー”
25歳になったばかりの宮里藍が、今季4勝目を狙える好位置をがっちりとキープした。
米女子ツアーのショップライトLPGAクラシック(ニュージャージー州ドルチェ・シービューリゾート ベイC)は現地時間19日、第2ラウンドの競技を終了。初日4位タイの好スタートを切っていた宮里(藍)は6バーディ、2ボギーの4アンダー67をマークし、通算9アンダーで単独トップのM.J.ハー(韓)に2打差の3位タイに浮上した。
通算10アンダーの単独2位には、親指のケガから4か月ぶりにツアー復帰を果たした“ピンクパンサー”ことポーラ・クリーマー(米)。また、この日8アンダー63と爆発したキャサリン・ハル(豪)が宮里(藍)と同じ通算9アンダー3位タイまで順位を上げ、通算8アンダー5位タイにインビー・パーク(韓)と韓煕円(韓)が続いている。初日のトーナメントリーダー、シェリー・スタインハウアー(米)はイーブンパー71にとどまり、通算7アンダー7位タイに後退した。
今季3勝で賞金ランクNo.1、世界ランクでも2位につける宮里(藍)は今や日本だけでなく世界で注目を集める存在。だが、前週LPGAステート・ファーム・クラシックでは試合勘が戻らず、予選落ちを喫して悔しい思いをした。そして雪辱を期して臨んだ今週は奇しくもバースデーウィーク。第2ラウンドが行われた19日に25歳の誕生日を迎え、新たな気持ちで挑む最終日、今季4勝目を挙げることが出来れば自らに向けた最高のプレゼントとなる。持ち前のショートゲームの好調が続けば、世界ランク1位の座も見えてくるはずだ。
ただし、上位陣にはツアー屈指の強豪がズラリ。特に故障からの復帰戦となるクリーマーは「親指はショットを打つたびに痛む。(状態は)最悪と言ってもいい」と、ラウンド中も患部のアイシングは欠かさない。だが「出来ることをやるしかない」と欲がない分、自分のプレーに徹して好結果につなげている。初日はギャラリーの温かい声援に「涙が出た。ツアーに帰って来られて良かった」と感激しきり。昔から“手負いのゴルファーには気をつけろ”という言葉があるだけに、クリーマーの存在は侮れない。
もう1人の日本勢・宮里美香はこの日5バーディ、3ボギーで2アンダー69をマーク。初日の45位タイから24位タイまで順位を上げ、決勝ラウンド進出を決めた。その他、15歳で今大会がプロデビュー戦のアレクシス・トンプソン(米)は5オーバー76と崩れ、通算5オーバー102位タイで予選落ちを喫している。(STATS-AP)