J.ローズ&P.ハリントンら欧州勢、4週連続Vに意欲
6月上旬のザ・メモリアル・トーナメントで念願の米ツアー初優勝を飾ったジャスティン・ローズ(英)が、アメリカでの欧州勢4週連続Vに意欲を見せた。
同ツアーのトラベラーズ選手権(コネチカット州TPCリバー・ハイランズ)が現地時間24日開幕。第1ラウンドは雷雨のため中断を挟んだものの全員がホールアウトし、終盤5連続バーディを奪って6アンダー64をマークしたローズの他、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)、チャーリー・ウィー(韓)、マシュー・ゴーギン(豪)の4人が首位グループを形成した。
1打差の5位タイに飛ばし屋のブッバ・ワトソン(米)、シニアのコリー・ペイビン(米)、久々上位のビジェイ・シン(フィジー)、ベン・カーティス(米)らが続き、3打差までに34人がひしめく混戦模様となった。しかし49歳のディフェンディング・チャンピオン、ケニー・ぺリー(米)は1アンダー69の平凡なスコアで57位タイと出遅れている。
首位タイ発進のローズはこの1か月で早くも米ツアー2勝目のチャンス。だが「1勝目が自信になったことは確かだけれど、それを引きずってはいない。最近は少しだけ我慢強くなった。それが好調の原因かもしれない」と控え目に言葉を選ぶ。
しかしローズがメモリアルで勝ったあと、アメリカでは欧州勢の快進撃が止まらず、セントジュード・クラシックでリー・ウェストウッド(英)が12年ぶりの米ツアーV。極めつけは前週の全米オープンでグラエム・マクドウェル(北アイルランド)がメジャーを制し、欧州勢40年ぶり(全米オープンV)の快挙を達成。目下ヨーロッパの戦士が3連勝中とノリにノっている。来月には全英オープンが控えており、欧州勢の士気は高まるばかり。同じくトップタイスタートのハリントンも「全英に向けて良い滑り出しが切れた」と自信をのぞかせており、今週は彼らの動向から目が離せそうにない。
なお、日本勢で唯一出場している今田竜二は、1バーディ、3ボギーの2オーバー72。122位タイと下位に沈んでいる。