美香2位タイ、独走C.カーに8打差も「逆転チャンスある!」
宮里美香が2位タイの好位置をキープしたものの、首位を独走するクリスティー・カー(米)の背中はさらに遠ざかった。
米女子ツアーの今季メジャー第2戦LPGA選手権は現地時間26日、ニューヨーク州ローカスト・ヒルCCを舞台に第3ラウンドの競技を行ない、初日から首位を走るカーが3アンダー69をマーク。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、後続とのリードを大会史上(54ホール終了時点)最多の『8』として、 07年の全米女子オープンに続くメジャー2勝目に王手をかけた。
2位タイからスタートした宮里(美)は16番までに2つスコアを伸ばしカーを追走したが、最終18番で痛恨のダブルボギーを叩きイーブンパー72。それでも通算5アンダーをキープし、ジミン・カン(韓)、アザハラ・ムニョス(スペイン)と並び2位タイの好位置を確保した。「18番のダブルボギーは残念ですが全体としては納得のいくプレーでした。クリスティー(カー)が独走しているけれど、最後まで忍耐強く頑張れは追いつけない差ではないと思います。逆転は簡単じゃないけどメジャーに勝ちたいです!」と強気なコメント。昨年のウェグマンズLPGAで4位タイに食い込んだ時と同コース、“思い出”のローカスト・ヒルCCで宮里(美)が全力でビッグタイトルを追いかける。
その他上位陣には、通算4アンダー5位タイに盲腸炎から復帰の申智愛(韓)とキム・ソンヒ(韓)。グランドスラマーのカリー・ウェブ(豪)が通算3アンダー単独7位につけ、全英女子オープンチャンピオンのカトリオーナ・マシュー(スコットランド)ら5人が通算2アンダー8位タイに続いている。
宮里(美)以外の日本勢は、この日イーブンパー72で回った横峯さくらが通算イーブンパー19位タイ。初日の出遅れで予選落ちの危機に瀕しながら、2日目盛り返して決勝ラウンド進出を果たした宮里藍は5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー70をマークし、通算1オーバー24位タイまで順位を上げた。ともに最終ラウンドでは、さらなる上位進出を目指す。
仮にカーが優勝した場合、宮里(藍)が2位に入らない限り世界ランキング1位の座をカーに譲り渡すことになる。しかも、カーは今大会の舞台ローカストヒルCCでは過去3年すべてトップ10入り(4位、5位、7位タイ)と、コースとの相性は抜群。また、メジャー大会でもここ5戦中4回トップ10入りしており、ロレックスランキング(女子世界ランキング)が創設されて以来、初のアメリカ人No.1に浮上する可能性は濃厚だ。
なお、スポット参戦の有村智恵は予選突破するも、第3ラウンドは1オーバー73とスコアを落として通算2オーバー30位タイ。上田桃子はすでに予選で姿を消している。 (STATS-AP)