先輩の意地! ルーキー薗田が初優勝 後輩・遼と全英へ
前日の悪天候により54ホール短縮競技となった国内男子ツアーの 〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシックは27日、最終ラウンドの競技を終了。単独首位でスタートしたルーキーの薗田峻輔が6アンダー66で回り、通算15アンダーまでスコアを伸ばしてツアー初優勝。この結果、薗田は来月開催される全英オープンの出場権を手にした。初日首位の谷口徹が通算12アンダーで単独2位。ディフェンディング・チャンピオンの石川遼はこの日2オーバー74とスコアを落とし、通算イーブンパーの52位タイだった。
杉並学院高で石川の2年先輩。明治大学に在籍しながら、昨年末にプロ転向を宣言した。第2ラウンドで首位に立ち、第3ラウンドが雨で中止になったことで「優勝の可能性が30%ぐらい上がった」と笑顔を見せた20歳。初優勝、そして「全英切符」というプレッシャーにも負けず、この日も攻めに攻めまくった。
1番でいきなりバーディを奪った薗田は、続く2番でイーグル。猛追を見せていた8位タイスタートの谷口を突き放した。後半に入ってからも薗田の勢いは止まらず、13番、14番で連続バーディ。16番でも1つスコアを伸ばす。17番でボギーを叩いたものの、もはや大勢には影響なし。最終18番パー5でも積極果敢な攻めで2オンに成功すると、イーグルトライこそ外したものの、ウィニングパットのバーディパットを沈めてツアー初優勝を遂げた。
「遼やアマの浅地(洋佑、杉並学院高2年)、後輩たちに負けたくなかった」と話した薗田。先輩の意地を見せつけ、夢の初優勝、そして全英オープン出場権を勝ち取った。「淡々とプレーしていた。やっぱりすごい先輩」と話す石川と、ホールアウト後に抱き合ったシーンが印象的だった。
この結果、薗田、谷口に加えて、通算9アンダー単独3位の朴宰範(韓)と通算8アンダー4位タイの宮瀬博文が全英オープン出場権を獲得した。なお、石川、池田勇太、片山晋呉、藤田寛之、小田孔明、小田龍一の6人は既に出場権を獲得している。