25歳新鋭D.ホージーが逆転で劇的ツアー初優勝!
南アフリカのワールドカップでイングランドがドイツに惨敗を喫した悔しさを胸に、イングランド出身の25歳がドイツでツアー初優勝を飾った。
欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープン(ドイツ、ミュンヘン・アイケンリードGC)は現地時間27日に最終ラウンドを行ない、5位タイからスタートしたデビッド・ホージー(英)が3日連続となる5アンダー67の好スコアをマーク。通算18アンダーとし逆転で念願のツアー初Vを達成した。
第1ラウンドから首位を走ったブラッドリー・ドレッジ(ウェールズ)がバックナインで3ボギー、1ダブルボギーと崩れる中、ホージーと地元のアレックス・チェイカ(独)がスコアを伸ばしトップ争いを演じる展開へ。まるで前夜行なわれたイングランド vs. ドイツのワールドカップを彷佛とさせる戦いとなったが、サッカーでは敗れたイングランドがゴルフでは優勢。上がり3ホール中2ホールでバーディを奪ったホージーが、先頭でゴールを駆け抜けた。
1打差の単独2位に最終ホールでイーグルを奪ったロス・フィッシャー(英)が食い込み、イングランド勢がワン・ツーフィニッシュ。追い上げたチェイカは、通算16アンダーでドレッジ、パブロ・ララサバル(スペイン)、ケネス・フェリー(英)らとともに3位タイで4日間の競技を終えた。
「イングランドの敗戦(ワールドカップ)は悔しかったけれど、あれで気合いが入った」と勝ったホージー。「信じられないくらい嬉しい。ずっと夢だったから、本当に勝てたなんて実感が湧かないよ」と手放しで喜びを爆発させた。ここ3試合連続予選落ちだったが「頑張ろうとし過ぎて、自分で自分にプレッシャーをかけてしまっていた。今週はリラックスしてゴルフをしようと思っていたらこんな結果が待っていた」とメンタル面での勝利であることを打ち明けた。
母国のワールドカップでの44年ぶりの優勝の夢はならなかったが、25歳の新鋭は夢を叶え満面の笑みでトロフィを高々と掲げた。