50歳でもパワフルなJ.インクスター
更新日:2010/06/30 22:10
掲載日:2010/06/30 12:31
ホール・オブ・フェイマーのジュリー・インクスター(米)が50歳になってもなお、元気いっぱいなところを見せている。
6月24日に50回目の誕生日を迎えたインクスターは、優勝こそ2006年から遠ざかっているが、今でもリーダーボードの上位に顔を出し若手にプレッシャーをかけている。今季もすでに10試合に出場してトップ10入りが1回と、衰えるところを知らない。同世代で活躍していた選手達のほとんどが現役を引退し、時折試合に出て来る程度になっている中、モチベーションを保てているのはなぜだろうか。
「いいプレーをしていることと、50歳になったこと。それだけなの。よく聞かれるんだけど答えに困る。ただ、リーダーボードの上位に名前が出ることが答えになっていればいいなと思うけど」と、困惑した表情を浮かべるインクスター。すでに2人の娘達は20歳と16歳になり、ツアーで戦う相手は娘の年齢に近いくらいだ。
だが、引退などインクスターの頭にはない。「だって年間16〜17試合に出場して、それ以外は休み。プレーしない理由が見つからない。もちろんプレーヤー・オブ・ザ・イヤーになろうとか(世界ランキング)No.1になろうとか思っているわけじゃない。でも、ツアーにはたくさんのいい友達がいて、私はゴルフが大好きなの。それだけ。ゴルフは仕事じゃないの」。この言葉こそすべてを言い表しているのかもしれない。
「ティーアップしたら、今でも優勝できると思っている。もし勝てなくなっても世界が終わるわけじゃない。私は試合をするのが好きなの。どこかが痛かったりするわけじゃなし、年齢を重ねてもいいゴルフができる自分を楽しんでいるの」と、笑顔で口にしたインクスター。娘達と同世代のライバル達との戦いはまだまだ終わらない。