J.ローズ単独首位で最終日へ! タイガーも復調兆し
ジャスティン・ローズ(英)が前週に引き続き単独トップで54ホールを終了。後続に4打差をつけ今季2勝目に大きく前進した。
米男子ツアーのAT&Tナショナル(ペンシルベニア州アロニミンクGC)は現地時間3日、第3ラウンドの競技を行い、前日首位に立ったローズが3アンダー67をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、2位タイのカール・ペターソン(スウェーデン)とチャーリー・ウィー(韓)に4ストローク差で最終日18ホールを戦うことに。前週のトラベラーズ選手権では、やはり単独トップで迎えた最終日に75と崩れ9位タイに甘んじた中、「この敗戦で多くのことを学んだ」と前を向くローズが今度こそ逃げ切りVを目指す。その他、通算5アンダー単独4位にジェフ・オーバートン(米)、通算4アンダー5位タイにジェイソン・デイ(豪)とライアン・ムーア(米)が続いている。
「今日のゴルフは楽しめた」と語るのは1か月前のザ・メモリアル・トーナメントに続くツアー通算2勝目を狙うローズ。「このコースでは特にグリーンが好き。今日は14番で唯一のボギーを叩いたけど、あれはショットを曲げながら良いパットを決めてボギーをセーブした感じ。ダブルボギーでもおかしくなかったから、思わずガッツポーズが出た」と振り返る。前週の二の舞にならないといいが「ただチャレンジあるのみ」と、失意の敗戦で心を鍛えたローズは残り18ホール、平常心を貫く決意だ。
予選ラウンドをカットラインぎりぎりの64位タイで通過したディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ(米)は、「60台前半を狙った」と言う3日目、序盤でいきなりつまずいた。1番、2番の連続ボギーで「これ以上ないほど悪い滑り出し」だったが、「8番パー3のナイスショット(ティーショット)で流れが変わった」と、そのホールでこの日初バーディを奪取。後半も11番、13番、16番でバーディを重ね、イーブンパー70でホールアウトした。
思うようにスコアを伸ばせなかったタイガーだが、「昨日まで苦労したパットのストロークが今日はスムーズだった」と復調の兆し。「全英オープンに向けて徐々に良くなっている。試合を重ねるごとに心地好くプレーが出来るようになってきた」と口ぶりも滑らか。首位のローズとは13打差の通算3オーバー47位タイにつけているが、最終日こそ“タイガーチャージ”をギャラリーに見せつけるつもりでティーグラウンドに上がる。
なお、日本勢唯一出場の今田竜二はピンポジションが難しいムービングデーにバーディを1つも奪えず。4オーバー74と崩れ通算2オーバーまでスコアを落とし、前日の14位タイから41位タイに後退した。 (STATS-AP)