J.ローズ、前週逆転負けの雪辱果たし逃げ切りV!
ジャスティン・ローズ(英)が先週の悪夢を振り払い、逃げ切りVで今季2勝目を挙げた。
米男子ツアーのAT&Tナショナルは独立記念日の現地時間4日、ペンシルベニア州アロニミンクGCを舞台に最終ラウンドを行い、単独トップからスタートしたローズが通算10アンダーで逃げ切って優勝を達成。同じく最終日を首位で迎えながら3打のリードを守り切れず『75』を叩いて9位タイに甘んじた前週トラベラーズ選手権の雪辱を果たし、4週間前のザ・メモリアル・トーナメントに続く米ツアー通算2勝目をゲットした。
しかし、優勝までの18ホールは長く厳しいものだった。1番でいきなり短いパットを外してボギー発進。その後持ち直し、9番パー5では第2打をピンそば1メートルにつけるスーパーショットでイーグル奪取に成功。後続に5打差と圧倒的優位に立っていた。ところが続く10番、11番で連続3パットのボギーを叩くと、展開は急転。上がり3ホール中2ホールでバーディを奪ったライアン・ムーア(米)が、いつの間にか1打差に詰め寄った状態で最終ホールを迎えることに。
「(最終日に崩れた)先週のことがあるから慎重になった」と、これまで4度最終日を首位で迎えながらいずれも逃げ切りVに失敗しているローズに緊張が走る。だが今回は無難に2オン、2パットの危なげないパーに収め、万感の思いを込めてガッツポーズを繰り出した。「コースがすごく難しかったので、これが自分にとっての全米オープンだと思って頑張った」と、出場権を逃したメジャーになぞらえ全力を尽くしたローズ。これで今季メジャー第3戦の全英オープンの出場権も確保。今月末に満30歳の誕生日を迎える男が、“三十路”前最後の月を最高の形で締めくくろうとしている。
その他上位陣は、ムーアが通算9アンダーで単独2位。以下、通算8アンダー3位にジェフ・オーバートン(米)、通算7アンダー4位にチャーリー・ウィー(韓)が入っている。
一方、注目のタイガー・ウッズ(米)は最終日もパットが決まらず3バーディ、4ボギーの1オーバー71とチャージならず。日本勢で唯一出場の今田竜二らと並ぶ通算4オーバー46位タイで4日間の競技を終えた。結果は芳しくなかったタイガーだが、「ドライバーはここしばらくないほど良くなっている。あとはパターを調整すれば大丈夫。これからのメジャーシーズンが楽しみ」と自信をのぞかせコースを後にした。 (STATS-AP)