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遼、55位タイ後退 V争いはD.クラーク vs. モリナリ兄弟

更新日:2011/01/22 09:02
遼、55位タイ後退 V争いはD.クラーク vs. モリナリ兄弟

 

 石川遼がスコアを伸ばせず後退する中、優勝争いはエドアルド&フランセスコのモリナリ兄弟(伊)がカギを握る展開となった。

 全英オープンの前哨戦、欧州ツアーのザ・バークレーズ・スコティッシュ・オープン(スコットランド、ロック・ローモンドGC)は現地時間10日、第3ラウンドの競技を行い、前日2位につけたモリナリ兄弟の兄、エドアルドがコースレコードにあと1打と迫る8アンダー63をマーク。通算15アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに浮上した。1打差の2位に前日のトーナメントリーダー、ダレン・クラーク(北アイルランド)が続き、通算8アンダー3位タイにモリナリ兄弟の弟フランセスコとピーター・ヘッドブロム(スウェーデン)がつけている。

 昨年まで下部組織のチャンレンジツアーでくすぶっていたエドアルドだが、同ツアーの賞金王となって昨年11月、日本ツアーのダンロップフェニックスに参戦。ここでプレーオフを制して優勝したのをきっかけに、兄弟で挑んだワールドカップを制覇するなど一気にブレイクした。現在世界ランクトップ50以内(41位)につけており、今週の成績次第では今年10月に行われるライダーカップのメンバーに初選出される可能性もある。しかも、昨年まで常に先を越されていた弟もリーダーボードの上位に名を連ねるという理想的な展開だ。

「兄弟で優勝争いをするのが夢だったから嬉しいね。ライダーカップのことは全く考えていない。自分としては失うものなど何もないし、最終日はガンガン攻めていくよ」とチャレンジャー精神を強調したエドアルド。一方、フランセスコ兄弟に包囲網を敷かれたクラークは「ライダーカップより何より、とにかくもう1度勝利の美酒を味わいたい。良いプレーを続けたいんだ」と、2年ぶりの欧州ツアーVに照準を合わせている。

 一方、前日カットラインぎりぎりの50位タイで予選を通過した石川は、6番でバーディを先行させたものの、上がり2ホール連続ボギーを叩いて1オーバー72止まり。カミロ・ビジェガス(コロンビア)、グレゴリー・ハブレット(仏)と並ぶ通算3オーバー55位タイで3日目の競技を終えた。

 その他、久々に上位で戦う“お騒がせ男”ことジョン・デイリー(米)が通算4アンダー9位タイの好位置をキープしたが、フィル・ミケルソン(米)、アーニー・エルス(南ア)といったビッグネームは予選で姿を消している。

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