S.ストリッカー、驚異のツアー新記録で独走態勢!
世界ランキング4位のスティーブ・ストリッカー(米)が54ホールのツアー最少ストローク記録を更新し、大会連覇に王手をかけた。
米男子ツアーのジョン・ディア・クラシック(イリノイ州TPCディアラン)は現地時間10日、第3ラウンドの競技を行い、前日単独トップに躍り出たディフェンディング・チャンピオンのストリッカーが9バーディ、ノーボギーの9アンダー62と爆発。54ホール終えた時点でのツアー記録となる通算25アンダーまでスコアを伸ばし、完全に独走態勢に入った。6打差の2位タイにベテランのジェフ・マガート(米)と初日『59』をマークしたポール・ゴイドス(米)が並び、通算16アンダー単独4位にマット・ジョーンズ(豪)、通算15アンダー単独5位にショーン・ミキール(米)がつけている。
「この3日間、本当に最高のゴルフができている」と、新記録樹立に笑顔が止まらないストリッカー。「明日、もう1ラウンド良いプレーをするだけ」と連覇に自信をのぞかせる。好調の要因はやはりパター。「ここでは何故かカップにボールが吸い込まれるね」と自身も驚くように、パーオンした際のパッティングアベレージは1.467でフィールド全体の1位。正確なショットに定評があるストリッカーにとって、パットも決まればまさに“鬼に金棒”だ。
第1ラウンドでゴルファーにとって夢の50台が飛び出し大いに盛り上がった今大会だが、この日はストリッカーの“バーディ・ショー”にギャラリーは大喜び。ゴイドスの『59』が霞んでしまうほどの快進撃だ。ちなみに、72ホールのツアー最少ストローク記録は03年にアーニー・エルス(南ア)がメルセデス選手権でマークした通算31アンダー。最終日にストリッカーが7つスコアを伸ばせば記録更新となるが、果たしてどんな展開が待っているのだろうか…?
なお、日本勢唯一出場の今田竜二はカットラインに1打及ばず予選で姿を消している。