さくら、暫定11位タイで最終日へ! 藍はまさかの大乱調
予選ラウンドをトップタイの好位置で通過した横峯さくらが第3ラウンドに入ると大苦戦。世界ランキングNo.2の宮里藍も“らしくない”プレーで下位に沈んだ。
米女子ツアーの今季メジャー第3戦、全米女子オープンは史上最も難しいといわれるペンシルベニア州オークモントCCを舞台に現地時間10日、荒天サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドを行ったが、最終組が13ホールを終えた時点で日没が迫り、2日連続のサスペンデッドが決定した。
この日最も注目を集めたのは横峯。第2ラウンドの続き15ホールを2バーディ、ノーボギーで回り予選ラウンドを71-71の通算イーブンパーとし、ポーラ・クリーマー(米)と並んでトップタイに浮上したのだ。前日の雨の影響で「グリーンが止まりやすくなった」ことが幸いし、14番パー4で約15メートルものバーディパットをねじ込み波に乗った。
ところが、散々待たされた末に最終組でスタートした第3ラウンドは出だしからつまずいた。1番、2番とショットを曲げ2連続ボギーの嫌なムード。3番パー4ではオークモント名物“教会の椅子”と呼ばれるバンカーにつかまり、2打目がラフ。3打目はグリーンの傾斜に戻され、元の位置よりもさらに距離が遠くなる不運に見舞われる。4打目でようやくグリーンに乗せたが、そこから3パットで痛恨のトリプルボギー『7』を叩いてしまう。それでも、直後の4番でパーをセーブしてからは落ち着きを取り戻し、このラウンドでは13ホールを終えて6オーバー。暫定首位のクリーマーと7打差の通算6オーバー暫定11位タイにつけている。
一方、日本勢のエース宮里(藍)はトップと5打差の19位タイから第3ラウンドをスタートさせたが、ショットとパットが噛み合ず4番から3連続ボギー。後半に入ってもピリッとしないプレーが続き、18ホール全て回り奪ったバーディはわずかに1つ。13番でダブルボギーを叩くなど9オーバー80の大乱調で、優勝争いどころか通算14オーバー暫定46位タイに急降下してしまった。
その他、通算9オーバー暫定22位タイに有村智恵、通算13オーバー暫定40位タイに諸見里しのぶがつけているが、宮里美香、上田桃子、森桜子、上野藍子は予選落ちに終わっている。