さくら、大健闘の10位タイ! 藍は31位タイで終戦
メジャー史上最も苛酷といわれたオークモントCC(ペンシルベニア州)での死闘はポーラ・クリーマー(米)が制したが、日本勢も横峯さくらがトップ10入りを果たすなど健闘が光った。
米女子ツアーの今季メジャー第3戦、全米女子オープンは現地時間11日、日没サスペンデッドとなった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を行い、この日23ホールの長丁場を戦った横峯が通算6オーバーで10位タイに入り、来年の全米女子オープン出場権を自力でつかみ取った。
前日、予選ラウンドを首位タイで通過しながら第3ラウンド序盤はショット、パットともに噛み合わず、出だし3ホールで5つスコアを落とた横峯。だが、 13ホール終了時点でサスペンデッドが決まった後の表情は決して暗くなかった。「(プレーは)悪くないんですけどね」と、普段通りのマイペースで序盤のバタバタは完全に吹っ切った様子。
そして迎えた最終日、早朝14番からプレーを再開すると無難にパーで凌ぎ、17番で値千金のバーディ奪取。7位タイで最終ラウンドをスタートさせ、3 バーディ、4ボギーの1オーバー72にスコアをまとめた。通算6オーバー10位タイという最終成績は日本勢最高であり、日本の賞金女王が世界の大舞台でも十分に戦えることを証明した。
一方、前日の第3ラウンドで海外メジャー自己ワーストの9オーバー80を叩いた宮里藍だったが、この日は世界ランキングNo.2の意地を見せた。パットが決まらず珍しく「イライラしてしまった」前日の反省から、1打に集中するいつものスタイルを心がけ、難コース相手に5バーディ(4ボギー)を奪い1アンダー70でフィニッシュ。第3ラウンドの45位タイから31位タイに順位を上げ、4日間の競技を終えた。
また、全米女子オープン初参戦の有村智恵と諸見里しのぶは、有村が通算12オーバー28位タイ。諸見里は最終ラウンドを1オーバー72にまとめたものの、通算14オーバー34位タイにとどまった。宮里美香、上田桃子、森桜子、上野藍子は予選で姿を消している。