S.ストリッカー逃げ切り連覇も記録達成ならず
前日、米男子ツアーの54ホール最少ストローク記録をマークしたスティーブ・ストリッカー(米)が逃げ切って連覇を達成した。同ツアーのジョン・ディア・クラシック(イリノイ州TPCディアラン)は現地時間11日、最終ラウンドの競技を終了。6アンダーをマークすれば72ホールのツアー最少ストローク記録に並ぶストリッカーは、この日も好調な滑り出し。出だし2ホール連続バーディで記録への期待が大きく膨らんだ。
しかし4番のボギーで失速すると、その後はチャンスにパットが決まらず4バーディ、3ボギーの1アンダー70止まり。通算26アンダーで逃げ切って、ノーザン・トラスト・オープン以来となる今季2勝目を挙げたものの、2位のポール・ゴイドス(米)に2打差まで詰め寄られ最後はヒヤヒヤだった。
それでも「ストリッカーに追いつくのは難しいよ。拾いまくって、入れまくったけれど、結局届かなかった」とゴイドスは白旗。ストリッカーが世界ランク4位の貫禄を見せつけた格好となった。
その他、上位は通算20アンダー単独3位にベテランのジェフ・マガート(米)が入り、地元のショーン・ミキール(米)が通算19アンダーで単独4位。予選ラウンドで上位を賑わせていた豪州勢はマット・ジョーンズ(豪)が通算17アンダーで単独5位に入ったのが最高。今季すでに1勝を挙げているジェイソン・デイ(豪)は15位タイ(通算12アンダー)に入ったが、復活を目指すアーロン・バデリー(豪)は通算9アンダー39位タイにとどまった。
それにしても今週は記録づくめの一週間だった。第1ラウンドでゴイドスがツアー史上4人目の『59』をマーク。第3ラウンドではストリッカーが通算25アンダーで54ホールのツアー最少ストローク記録を塗り替えた。しかし終わってみれば収まるところに収まる平凡な展開。次週の全英オープンでストリッカーがショットメーカーの面目を躍如するべく、2週連続優勝に挑む。尚、今田竜二はカットラインに1打及ばず予選落ちを喫している。