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石川遼が堂々の“聖地”デビュー! 首位と5打差17位タイ

更新日:2010/12/19 12:51
石川遼が堂々の“聖地”デビュー! 首位と5打差17位タイ
首位に5打差の17位タイで第1ラウンドを終えた石川。18歳が日本勢を引っ張っている。(写真提供:AP Images)

 

 日本期待の石川遼が、ゴルフの“聖地”セントアンドリュースで最高のスタートを切った。

 第139回全英オープン(スコットランド、セントアンドリュース オールドC)が現地時間15日にいよいよ開幕。第1ラウンドは、大荒れだった大会前日とは打って変わって静かなコンディションとなり、アンダーパーの選手がリーダーボードにずらりと並ぶ展開となったが、石川はしっかりとこの流れに乗った。

 先月の全米オープンに続き同組でプレーする60歳のトム・ワトソン(米)はリンクス巧者。もう一人の同伴競技者、パドレイ・ハリントン(アイルランド)も2007年から大会連覇を達成している強豪だ。しかし、全英オープン出場わずか2度目で、今年の舞台セントアンドリュースでの試合は初めてとなる日本の18歳が、この実力者2人を完全に置き去りにした。

 序盤から積極的なプレーを続け3番で初バーディをマークすると、フロントナインだけでノーボギーの3アンダー。後半に入っても12番でバーディを奪い、直後の13番で入れてはいけないポットバンカーにつかまりボギーを叩くが、あとは大きなミスをせずに終盤へ。

 大ギャラリーが取り囲む最終18番パー4では2打目のアプローチショットをピンそば2メートルに寄せ、バーディパットをきっちり沈めて5バーディ、1ボギーの4アンダー68でホールアウト。単独首位のローリー・マッキルロイ(北アイルランド)と5打差ながら17位タイの好発進を切った。「初日、このスコアでプレーできたのはいいこと。なるべく上位で予選通過できるよう頑張りたい」と、落ち着いたコメント。昨季国内ツアー賞金王、18歳の石川が、完全に日本勢を引っ張っている。

 一方、他の日本勢石川とは対照的に、せっかくの好コンディションを生かせなかった。谷口徹は前半でイーグルを奪うなど3アンダーでハーフターンしたものの、終盤にボギーがかさみ、2アンダー70で46位タイ。宮瀬博文が1アンダー71で59位タイと、何とかアンダーパーで回ったものの、池田勇太はイーブンパー72で74位タイ。あとの5人はバーディ合戦についていけず、小田孔明、薗田峻輔が2オーバー74で117位タイ、藤田寛之が3オーバー75で127位タイ、小田龍一が4オーバー76で134位タイ、宮本勝昌も5オーバー77で142位タイと苦しいスタートとなった。

 だが、コンディション次第では順位が大きく入れ替わるのが全英オープン。日本勢9人には、忍耐強いプレーで何とか決勝ラウンドにコマを進めて欲しい。

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