95年の再現を狙うJ.デイリー 全英オープン
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/07/16 08:46
1995年全英オープン王者、ジョン・デイリー(米)が最高の舞台で復活優勝を狙っている。
スコットランドのセントアンドリュース オールドCで現地時間15日に開幕した、150周年記念大会となる第139回全英オープン。第1ラウンド午前中は同地特有の強風や、突然の雨が鳴りを潜める静かなコンディション。早い組でのスタートとなったデイリーは、出だしの1番からバーディを積み重ね、5アンダーで前半を折り返すと、後半も1つスコアを伸ばし、7バーディ、1ボギーの6アンダー66で競技を終了。首位のローリー・マッキルロイ(北アイルランド)とは3打差の3位タイとリーダーボードを賑わせた。
95年大会、珍しいほど好コンディションが続いた大会を制し、セントアンドリュースでメジャー2勝目を飾ったデイリーだったが、その後はイバラの道が待ち受けていた。結婚と離婚を繰り返し、アルコールに溺れるなど様々な問題を抱えて常に世間を騒がせ、ゴルフの調子は落ちる一方。2000年に入ってからの全英オープンでは、予選を通過できたのは10戦中3戦で、トップ10入りもない。米ツアーでも2004年以来優勝から遠ざかっていた。
だが、昨年2月に胃を小さくする手術を受けてダイエットに成功。「もうダイエットはしていないけど、酒も飲んでない」と話すデイリー。「風が吹き荒れようが静かな日だろうが、ここは穏やかな場所。世界で一番好きな場所だよ」と、聖地でのプレーを楽しみながら、2度目の全英タイトルを狙うようだ。