R.マッキルロイが単独首位! タイガーは8位タイ発進
21歳の新星ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)が、記念すべき大会でトーナメントを引っ張っている。
1860年の大会創立から150年周を迎えた第139回全英オープンは現地時間15日、スコットランドのセントアンドリュース オールドコースを舞台に第1ラウンドの競技を行った。大会前日まで続いた暴風雨が嘘のように、この日は午前中から風も雨もほとんどない静かなコンディション。出場156人中、60台をマークしたのが45人、アンダーパーも73人という思わぬ展開のメジャー開幕となった。
初日のバーディ合戦をまずリードしたのは、11番までに7つのバーディを奪った1995年大会王者のジョン・デイリー(米)だが、マッキルロイはさらに光るプレーを披露した。前半を1イーグル、1バーディの3アンダーで折り返すと、難関ホールが続くバックナインでは圧巻の6バーディ、ノーボギー。メジャー史上最少スコアタイとなる9アンダー『63』をたたき出し、後続に2ストローク差をつけて単独トップに立った。
「コンディションが難しくない午前スタートでアドバンテージを得られたね。セントアンドリュースの全英オープンは特別なんだ」と、声を弾ませたマッキルロイ。コンディション次第ではリードなどあっという間に吹き飛ぶリンクスとはいえ、“特別な舞台”でのメジャー初制覇へ向け大きな貯金ができたようだ。
また、セントアンドリュース開催の全英オープン3連覇を目指すタイガー・ウッズ(米)も、この日は好調なゴルフを展開。コース最難関の17番パー4で唯一のボギーを叩くも、6バーディを奪い5アンダー67の8位タイでホールアウトした。「ショットの調子は今シーズンで一番良いくらいだ。これからもっと良くなると思う」と、第2ラウンド以降に自信をのぞかせている。
上位陣は、首位のマッキルロイと2打差の単独2位にルイス・ウーストハウゼン(南ア)、さらに1打差の3位タイにデイリーら5人がつけ、タイガーと同じ8位タイに世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)、ルーカス・グローバー(米)、ショーン・オヘア(米)ら9人が続いている。一方、世界ランク2位で全英オープン初制覇を狙うフィル・ミケルソン(米)、大会連覇の経験を持つパドレイ・ハリントン(アイルランド)、大ベテランのトム・ワトソン(米)などは1オーバー73で97位タイと出遅れた。
日本勢では、石川遼が4アンダー68で17位タイと好スタート。以下、谷口徹が2アンダー70で46位タイ、宮瀬博文が1アンダー71で59位タイ、池田勇太がイーブンパー72で74位タイ、小田孔明と薗田峻輔が2オーバー74で117位タイ、藤田寛之が3オーバー75で127位タイ、小田龍一が4オーバー76で134位タイ、宮本勝昌が5オーバー77で142位タイとなっている。(STATS-AP)