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前代未聞、強風による日没サスペンデッドで展開も大荒れ

2010/07/17 09:11
前代未聞、強風による日没サスペンデッドで展開も大荒れ

 

 全英オープンは史上初めて強風による競技中断を挟むと、展開は天候同様に荒れ模様となった。

 セントアンドリュース オールドCを舞台に行なわれている第139回全英オープンは、現地時間16日に第2ラウンドを行なったが、午後になって強風が吹き荒れ進行が大幅に遅れて日没サスペンデッドとなった。そんな中、暫定トップに浮上したのは風のない午前中の早い時間にホールアウトした伏兵ルイス・ウーストハウゼン(南ア)。

 初日単独2位発進のウーストハウゼンはほぼ無風に恵まれたコンディションの中、3連続を含む7バーディ(2ボギー)を奪って5アンダー67をマーク。通算12アンダーまで伸ばし後続に5ストロークのリードを奪った。暫定2位には50歳のマーク・カルカベッキア(米)がつけ、通算6アンダーの暫定3位タイにポール・ケイシー、リー・ウェストウッドのイングランド勢が続いた。また、この日4アンダー68をマークした全米オープン覇者のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が通算5アンダーでレティーフ・グーセン(南ア)、トム・レーマン(米)、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)らと並び暫定6位タイにつけ、メジャー2連勝に意欲を見せた。

 暫定トップに浮上したウーストハウゼンはメジャーここ8試合のうち、7試合で予選落ち。そんな27歳がいきなり主役に躍り出て、当の本人も戸惑い気味。「まさかこんな良いポジションで予選をクリア出来るなんて思ってもみなかった。試合前は予選さえ通れば良いと思ってたからね。優勝? 考えたこともないよ」。

 一方、初日のトーナメントリーダー、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)は強風に大苦戦。これまでセントアンドリュースでは69より悪いスコアを叩いたことがなかった彼だが、この日は同コースでの自己ワースト記録を大きく更新する8オーバー80の大乱調。通算1アンダーで暫定39位タイに急降下すると「本当にタフなコンディションだった。82や83を叩いてもおかしくないくらい。予選だけは何とかクリアできそうで良かった」と複雑な表情をにじませた。

 セントアンドリュースでの全英3連覇に挑むタイガー・ウッズ(米)は1オーバー73とスコアを落とし、通算4アンダーで暫定15位タイにとどまった。また予選落ちの危機に瀕していたフィル・ミケルソン(米)は通算イーブンパーまでスコアを戻し、順位を50ランク上げて暫定46位タイに浮上。どうやら決勝ラウンドには進めそうだ。

 第2ラウンドの続きは土曜日の午前6時30分から行なわれ、第3ラウンドは午前9時頃にスタートする予定。

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