遼、耐えた! 強風の中で暫定22位タイ 谷口は暫定15位タイ
石川遼が長かった1日をバーディで締めくくった。
第139回全英オープン(スコットランド、セントアンドリュース オールドC)は現地時間16日に第2ラウンドの競技を行なったが、石川の組がまさにスタートする時間になって風が強まり、1番のティーショットを打ち終えたところで競技中断。グリーン上のボールが動いてしまうほどの強風に、石川はティーグラウンドに戻って待機を余儀なくされた。
その後、約1時間の中断を経て競技は再開されたが強風は収まらず、初日にメジャー史上最少スコアタイの『63』と爆発したローリー・マッキルロイ(北アイルランド)が80の大叩きを演じるほどの難コンディション。それでも「自然体のゴルフ」を目指した石川は動揺することなく1番でバーディを奪う好発進を切った。しかし2番のボギーで振り出しに戻り前半は2バーディ、2ボギーのイーブンパー36。
後半に入ると13番と16番でボギーを叩き後退しかけたが、最終18番ではアプローチを見事に寄せてバーディフィニッシュ。天候が牙を剥く中、1オーバー73にスコアをまとめ、通算3アンダーの暫定22位タイに踏ん張った。
日没が迫りサスペンデッドを知らせるホーンが鳴ったのは18番のティーショットを打った直後。ホールアウトしたのは午後10時数分前と、石川にとっては長く厳しい1日だったが、悪条件の中でミスを最少限にとどめた姿からは、経験を積み成長した18歳の姿があった。
そしてこの日、日本勢のトップに躍り出たのはベテランの谷口徹。風の影響が少なかった午前中のラウンドで2日連続となる2アンダー70をマーク。しかもこの日はノーボギーで通算4アンダーまで伸ばし、初日の46位タイから暫定15位タイに順位を上げ決勝ラウンド進出を決めた。
しかしその他の日本勢は苦戦。通算2オーバーの宮瀬博文が暫定71位タイにつけているが、現時点でのカットラインが通算1オーバーで、決勝ラウンド進出は微妙なところ。小田龍一はイーブンパー72で回り通算4オーバーとしたが、暫定88位タイはカットラインには3打及ばない状況。
その他、小田孔明が通算5オーバーで暫定99位タイ。期待の池田勇太は6オーバー78を叩き、通算6オーバーの暫定109位タイ。ベテランの藤田寛之も2日連続3オーバー75で、池田と同じ暫定109位タイ。海外メジャー初参戦の薗田峻輔は通算8オーバー、暫定128位タイ。宮本勝昌も通算9オーバーの暫定135位と下位に沈み、谷口と石川以外は予選落ちが濃厚となった。