タイガー3連覇ならず! 伏兵にお株奪われる
グリーン上で苦しんだタイガー・ウッズ(米)は最後まで優勝争いを賑わすことが出来ず、セントアンドリュースでの全英オープン3連覇の夢を逃した。
現地時間18日、ゴルフ発祥の地セントアンドリュース オールドC(スコットランド)で開催された同大会最終ラウンド。この日18位タイからスタートしたタイガーは1番、3番でバーディを奪いサンデーチャージが期待された。しかし4番、7番で痛恨のダブルボギーを叩くと期待むなしくリーダーボードを後退。その後3つのバーディを奪って挽回するもイーブンパー72止まり。通算3アンダー23位タイで4日間の競技を終了した。
今週3日目まで「スピードの遅いグリーンに対応するため」ナイキの新パターを使用したタイガーだが、最終日はタイトリストのエースパターに戻しての戦い。第3ラウンドで3パット3回を含む18ホール35パットを叩いたことで、パターを替えて1999年から使い続けて来たスコッティ・キャメロン・ニューポート2を使ったが、最終日も思うようなプレーをすることが出来なかった。
2000年に後続に8打差、2005年に5打差の勝利を飾った相性の良いコースだったが、今回タイガーのお株を奪うような快進撃を演じたのは伏兵のルイス・ウーストハウゼン(南ア)。ラウンド後、彼について聞かれたタイガーは「彼はメジャーの優勝争いでやるべきことをすべてやっている」と絶賛。
「安定したプレーで追いかけるポール・ケイシーたちにプレッシャーを与えている。今日、彼はビッグスコアをマークする必要はないし、とにかくパーで切り抜ければ良いだけ。71か72で回れば優勝は確実だと思っていた。終盤で難しいところにピンが切ってあるのは16番だけ。手堅いプレーを続けていけば、大差での勝利は確実。最終18番は1オン可能だし、今週は彼の週だったのだろう」と冷静に戦況を分析したタイガーだが、セントアンドリュースでの3連覇はならず、心なしか表情も冴えなかった。
一方、ライバルのフィル・ミケルソン(米)も最終日にスコアを伸ばせず、通算1オーバーで前日の26位タイから48位タイに後退し、有終の美を飾ることは出来なかった。
尚、2アンダー70にスコアをまとめた石川遼が通算2アンダー27位タイで日本勢トップ。谷口徹は2オーバー74を叩き通算3オーバー60位タイにとどまり、宮瀬博文は通算4オーバー68位タイに終わった。池田勇太、藤田寛之、宮本勝昌、小田龍一、小田孔明、薗田峻輔は予選で姿を消している。(STATS-AP)