日本勢2年連続Vへ 美香単独トップ浮上! 藍は16位タイ
昨年の宮里藍に続き、海外の大舞台で2年連続日本勢優勝の可能性が高まってきた。
欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズは現地時間23日、フランスのエビアン・マスターズGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。降雨による中断を2回はさむなど集中力を保つのが難しいコンディションの中、海外の強豪を差し置いて主役に躍り出たのが日本の20歳ゴルファー、宮里美香だった。宮里(美)は6バーディ、1ボギーで第2ラウンドのベストスコアタイとなる5アンダー67をマークし、通算9アンダーで単独トップに浮上した。
1打差の単独2位に欧州ツアーの元賞金女王グラディス・ノセラ(仏)が続き、2打差の3位にジョン・ジャン(韓)。通算6アンダー4位タイに前日のトーナメントリーダーの一人であるモーガン・プレセル(米)の他、ナ・エン・チョイ、ミーナ・リー、M.J.ハーの韓国勢3人が続く展開。
この日トップと2打差の6位タイからスタートした宮里(美)は、前半「ドライバーの調子が今ひとつ」だったが、中断をはさんで再スタートした後半は「ドライバーの調子が戻った。あの中断で気持ちが良い方向に切り替わった」と快調にスコアを伸ばしリーダーボードを駆け上がった。天候が不順だったため「集中力を切らさない」ことをテーマに戦い、ラウンド後地元の記者たちから「初優勝までの距離は?」と尋ねられると、「もうすぐ(笑)」と自信をのぞかせた。
米ツアー参戦2年目の今季は未だトップ10入りはないものの、昨年のエビアン・マスターズで同郷の先輩・宮里藍の優勝を間近で見届け刺激を受けた宮里(美)が、「今度は私の番!」とばかりに念願のツアー初優勝へ向け照準を合わせている。
一方、ディフェンディング・チャンピオンの宮里(藍)はスコアを伸ばせず、通算3アンダー16位タイで足踏み状態。同じ16位タイに不動裕理と馬場ゆかりがつけ、通算4アンダー13位タイに上田桃子と服部真夕。その他、飯島茜(通算1アンダー)が25位タイ、有村智恵と佐伯三貴(通算イーブンパー)が38位タイ。全米女子オープンで活躍した横峯さくらはふるわず、通算2オーバーで甲田良美らと並び54位タイにとどまり、森田理香子、北田瑠衣、古閑美保、上原彩子は通算3オーバー67位タイのカットラインぎりぎりで予選を通過した。
しかし、青山香織はカットラインにわずか1打及ばず予選落ち。宮里(美)と仲の良いルーキー藤本麻子は通算12オーバーを叩き、出場111人中108位で決勝ラウンド進出を逃している。