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21歳Y.ツェンがメジャー3勝目! 藍、桃子は9位タイ

更新日:2010/08/02 07:44
21歳Y.ツェンがメジャー3勝目! 藍、桃子は9位タイ
全英女子オープン初日からトーナメントをリードし続け、完全Vでメジャー3勝目を飾った21歳のY.ツェン。生涯グランドスラムの偉業まで残るは全米女子オープンのみとなった。 (写真提供:AP Images)

 

 今季の海外女子メジャー最終戦、全英リコー女子オープン(英国、ロイヤル・バークデイルGC)は現地時間1日、最終ラウンドの競技を終了。後続に4打差をつけ単独首位でスタートしたヤニ・ツェン(台)が1オーバー73とスコアを1つ落とすも、通算11アンダーで逃げ切りメジャー3勝目を飾った。

 通算10アンダー単独2位となったキャサリン・ハル(豪)の追い上げに、最後はヒヤヒヤの勝利だったツェン。それでも“虎の子”の1打差を守り抜き、今季2勝目、米女子ツアー通算4勝目を挙げると「21歳の私がこれでメジャー3勝目だなんて、信じられない。いつも逆転ばかりで逃げ切りVは初めて。最後の4ホールはものすごく苦しかったけど、本当に勝てて良かった!」と喜びを爆発させた。ちなみに、21歳での3大メジャー制覇(08年LPGA選手権、10年クラフト・ナビスコ選手権、10年全英リコー女子オープン)はツアー最年少記録となっている。

 日本勢では、29位タイからスタートした宮里藍がバーディラッシュで5アンダー67をマーク。通算2アンダー9位タイまで浮上し、4日間の競技を終えた。「平凡な位置からのスタートで重圧もなかった」と、最後日にしてようやく“らしいゴルフ”が戻った宮里。苦手の2番こそボギーを叩くも5番の初バーディで波に乗ると、そこから6つのバーディを重ねみるみるリーダーボードを駆け上がり、「アンダーパーに戻せたのは良かった」と今大会初の60台に笑顔を浮かべた。

 77年の樋口久子以来となる日本人メジャー制覇や世界ランクを巡る攻防など、日本女子ゴルフ界を引っ張る存在として様々なプレッシャーと戦う中、今季のメジャー大会では気持ちが入り過ぎて初日に出遅れるケースが目立っていた。その反省を踏まえ、日本のエース・宮里は来シーズン改めて自身の悲願でもあるメジャー獲りに挑むことになりそうだ。

 一方、前日まで快調なプレーを続けていた上田桃子はイーグルあり、ダブルボギーありと浮き沈みのある内容で2オーバー74を叩き、宮里と同じ通算2アンダー9位タイにとどまった。「パットが入らなくて苦しかった」と顔をしかめたが、最終18番でのイーグルフィニッシュに大ギャラリーから喝采を浴び気分良くメジャーでの戦いを締めくくった。また、有村智恵はスコアを3つ落とし通算2オーバー21位タイ、パープレーで回った横峯さくらは通算4オーバー31位タイに終わっている。

 その他上位陣は、通算7アンダー3位タイにナ・エン・チョイ(韓)、キム・インキョン(韓)の2人。さらにクリスティー・カー(米)、エイミー・ヤン(韓)、セオ・ヒーキョン(韓)が通算6アンダー5位タイに入り、メジャーの舞台で韓国勢が層の厚さを見せつけた。

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