B.ワトソン、F.モリナリら暫定首位タイ 日本勢は苦戦
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権(ウィスコンシン州、ウィストリング・ストレイツ)は、現地時間12日に第1ラウンドの競技を行ったが、濃霧のため3時間10分遅れてスタート。日没までに全選手ホールアウトできず、サスペンデッドが決定した。そんな中、暫定首位タイに立ったのはこの日4アンダー68でホールアウトしたブッバ・ワトソン(米)とフランセスコ・モリナリ(伊)。同じ4アンダーでアーニー・エルス(南ア/14ホール終了)、マット・クーチャー(米/14ホール終了)、ニック・ワトニー(米/11ホール終了)が並んでいる。
早朝から立ち込めていた霧が晴れ、早い時間でスタートした左打ちの飛ばし屋ワトソンが6バーディ、2ボギーと好プレーを見せた。「まっすぐ打つほうが難しい。自分はこれでゴルフをしてきた」と、持ち球のフェードを駆使してコースを攻略。「僕のゴルフはナチュラルなもの。好きだからやってるのさ。仕事としてじゃなく楽しんでやっているんだ」と豪快に笑った。この日のラウンドを振り返り「集中できていた。パットも良くて68が出たね」と、笑顔でトーナメントリーダーの座を楽しんでいるようだ。
鬼才ピート・ダイ設計の難コース、ウィストリング・ストレイツについて尋ねられ「え? ダイ設計のコースなの?」と聞き返すほど、自分のゴルフだけに集中しての好発進。今年6月のトラベラーズ選手権に続く米ツアー2勝目をビッグタイトルで飾る絶好のチャンスに意欲をみなぎらせている。
また、昨年のワールドカップを制覇したモリナリ兄弟の弟、フランセスコもワトソンと並ぶ暫定首位タイ。「今日はひたすらトラブルを避けたプレーになったけど、いくつかバーディも取れたね(5バーディ、1ボギー)。でもまだ先は長いし、このままトップを維持するのは決して楽なことではない」と、メジャーでの戦いに気を引き締めていた。
さらに、メジャー通算3勝を誇るエルスも14番までノーボギーの4アンダーで回りリーダーボードの最上位。自身4つ目のメジャータイトル獲得に向け、好調なゴルフを披露している。その他、注目のタイガー・ウッズ(米)は1アンダー71で18ホールを終え暫定24位タイ。フィル・ミケルソン(米)は11ホールを消化して1アンダー、タイガーと並び暫定24位タイとなっている。
日本勢では、池田勇太(11ホール終了)がイーブンパーで暫定47位タイにつけ、藤田寛之と平塚哲二(ともに18ホール終了)が2オーバー暫定96位タイ、小田孔明(14ホール終了)が3オーバー暫定118位タイ。石川遼は4オーバー76でホールアウトし、暫定130位タイと大きく出遅れた。 (STATS-AP)