遼、挽回ならず… 日本勢5人が予選落ち
「2年連続予選突破」の目標を掲げた石川遼の願いは叶わなかった。
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権(ウィスコンシン州、ウィストリング・ストレイツ)は現地時間14日、前日サスペンデッドとなっていた第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行ったが、日本勢5人全員が決勝ラウンド進出を逃すという最悪の結末が訪れた。
前日までに通算5オーバーと予選突破ラインに4打足りなかった石川は、第2ラウンドの残り7ホールをこの日の午前中に消化。少しでもスコアを伸ばさなければならない状況の中、再開直後の12番でいきなり3パットのボギーを叩いてしまう。続く13番でバーディ、さらに16番でもバーディを取り返したものの、最終18番ではセカンドショットがバンカーにつかまり痛恨のダブルボギー。挽回するどころかスコアを通算6オーバーまで落とし、119位タイと下位に沈んでの予選落ちとなった。
ラウンド後「今年最後のメジャーということで緊張感がありました」と打ち明け、実力を出し切れなかった自分に対し「悔しい」と唇を噛み締めた石川。「上達しているつもりだったけど、それがコースで出せていない」と反省の言葉を口にした。同じ若手のライバル、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)が堂々の上位争いを演じている中での戦線離脱は後ろ髪を引かれる思いだが、石川本人のメジャーでの優勝争いは来年以降に持ち越し。今後は国内ツアーに専念し、2年連続賞金王を目指すことになる。
その他の日本勢では、前日すでに第2ラウンドを終えていた池田勇太が通算2オーバーでカットラインにわずか1打及ばず、ベテランの藤田寛之は通算5オーバー、平塚哲二は通算7オーバー、小田孔明は通算8オーバーでそれぞれ決勝ラウンド進出を逃している。