全米プロ28位タイのタイガーの今後は…?
出場自粛、故障、コーチとの決別… まさに“波瀾万丈”となっている2010年、タイガー・ウッズ(米)のメジャー通算15勝目はお預けとなった。
今季メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権(ウィスコンシン州、ウィストリング・ストレイツ)は、現地時間15日に最終ラウンドの競技を行い、31位タイからスタートしたタイガーは4バーディを奪うも3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで1オーバー73。通算2アンダーの28位タイで4日間の競技を終えた。
サンデーバック9でフェアウェイをキープしたホールはゼロ。「フェアウェイキープが鍵」と言われるピート・ダイ設計のトリッキーなコース相手に、ラウンドを通して3ホールしかフェアウェイキープできなければ攻略は難しい。「今日はアイアンショットが切れていた。ただドライバーが酷かったね。練習場では良いショットが打てても、コースに出るとなぜか上手くいかない」と自己分析したタイガー。それでも、前週のWGC-ブリヂストン招待で通算18オーバーという屈辱の自己ワーストスコアで78位タイに沈んだことを考えれば一歩前進か…?
「全体的には先週よりもずっと良くなっている。間違った方向には進んでいない」と本人も手応えを感じている様子。だが、予定的には今年の米男子ツアー参戦は全米プロが最後。「中国(HSBCチャンピオンズ)とオーストラリア(JBWere マスターズ)ではプレーすることになるだろう。それからシェブロン(自らがホストを務めるワールド・チャレンジ)にはもちろん出場するよ」と話す一方、今年10月の欧州対抗戦ライダーカップへはキャプテン推薦による出場の道しか残されていない。「(米国チーム主将の)コーリー・ペイビンが選んでくれることを祈るよ」というコメントを残し、シーズン無冠の王者は会場を後にした。 (STATS-AP)