タイガー後退も今田竜二が7位タイ急浮上!
復活優勝に向け最高のスタートを切ったタイガー・ウッズ(米)だったが、2日目にして早くも失速。今シーズン初勝利にも黄信号が灯った。
米男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦、ザ・バークレイズ(ニュージャージー州、リッジ・ウッドCC)は現地時間27日に第2ラウンドの競技を終了。初日首位タイ発進のタイガーは思うようにパットが決まらず2バーディ、4ボギーの2オーバー73とスコアを落とし、通算4アンダーで首位に4打差の14位タイに後退した。最近乱れがちのティーショットは見違えるように精度を増し、この2日間フェアウェイを外したホールが2ホールだけとほぼ完璧な状態。ところが好調なショットを生かせずにズルズルと後退したのは「パットが入らなかった」から。「いくらショットが良くてもパットが入らなければスコアメイクはできない。今日はグリーンのスピードが最後までつかみきれなかった」と悔しそうな表情を浮かべた。
インスタートの前半をノーボギーの2バーディにまとめながら、後半に入ると好調なショットにパットが噛み合わず、5番ではなんと50センチの短いパットを外すなど4つのボギーを叩き首位争いから脱落した。しかし本人は「まだトップとの差はあまりない。週末良いスコアで回れば再びリーダーボードを駆け上がることは可能」と強気の姿勢を崩していないが、果たしてどんな結末が待っているのだろうか。唯一安泰なのは世界ランク1位の座。同ランク2位につけるフィル・ミケルソン(米)がカットラインに4打足りずに予選落ちしたため、今週はNo.1の座を明け渡す可能性はなくなった。“眠れる虎”が残り2日間で復活Vを目指す。
タイガーが後退する中、この日快調なゴルフを披露したのが日本勢で唯一出場の今田竜二。出だしの1番から怒涛の4連続バーディを奪うと、6番でボギーを叩くもその後3つのバーディを重ねて6アンダー65。通算5アンダーまでスコアを伸ばし、初日の72位タイから7位タイまでジャンプアップした。同じ7位タイにはパドレイ・ハリントン(アイルランド)やアダム・スコット(豪)らがつけている。
上位陣は、22歳のジェイソン・デイ(豪)が2日連続4アンダー67で回り通算8アンダーで単独トップ。1打差の2位タイにこの日8アンダー63と爆発したケビン・ストリールマン(米)とボーン・テイラー(米)が続き、通算6アンダー4位タイにスチュワート・シンク(米)、ジョン・センデン(豪)、マーティン・レアード(スコットランド)がつけている。なお、現在フェデックスカップポイントランク1位のアーニー・エルス(南ア)は通算イーブンパーとカットラインぎりぎりながら、57位タイの滑り込みで決勝ラウンド進出を果たした。