タイガー、トリプル発進でまた後退… 今田は11位
タイガー・ウッズ(米)がスタートホールにトリプルボギーを叩いて後退する中、ノーボギーの快調なラウンドでスコアを伸ばした伏兵マーティン・レアード(スコットランド)が一気にトップに躍り出た。
米男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦、ザ・バークレイズ(ニュージャージー州、リッジ・ウッドCC)は現地時間28日に第3ラウンドを行い、ムービングデーに6アンダー65と爆発したレアードが通算12アンダーで単独首位に立った。3打差の2位タイに前日トーナメントリーダーのジェイソン・デイ(豪)と、全米プロで悲劇の2打罸をくらいメジャーVを逃したダスティン・ジョンソン(米)の2人がつけている。また、前日7位タイに浮上し5試合連続予選落ちの泥沼から抜け出した今田竜二は1バーディ、ノーボギーの1アンダー70で、通算6アンダー単独11位に一歩後退。しかしショットの調子が悪くないだけに、パットさえ噛み合えば最終日のチャージに期待できそう。
一方、出だしの1番でティーショットを左に曲げてOBを叩き、トリプルボギー発進を強いられたタイガーは「あれはスイングに迷いがあったから。2つのうちどちらの攻め方でいこうか考えながら、どっちつかずの気持ちで打ってしまったのがいけなかった。でもそれで目が覚めた。『やるべきことをやれ!』と自分に言い聞かせて迷いが吹っ切れたら、ショットが甦ったよ。今日は(トリプルボギーの)1番を除けばショットは完璧だった」と、通算3アンダー28位タイに後退しながらも表情は暗くない。「あのトリプルで優勝争いから脱落してしまった。でも気分は悪くない。手応えはつかんでいる」と、前半4オーバーを叩きながら上がり2ホールを連続バーディで締めくくったタイガーは復調をアピールした。
奇しくも上位に並ぶのはポストタイガーの騎手を目指す20代の若武者たち。「こんなに順位を上げられるとは思っていなかった」と首位に浮上した27歳のレアード。そしてメジャー最終戦であと一歩のところで優勝を逃した26歳のジョンソンは、7アンダー64の会心のゴルフに「完全に優勝を狙える位置だね」と勝利に意欲を見せた。ジョンソンと並び2位タイのデイも「明日はフェアウェイキープを心がけたい。それができればスコアを伸ばせるはず」と、逆転での今季2勝目を果敢に狙うつもりだ。次世代を担うホープたちの決戦から目が離せない。