世界No.1の藍、「最大の目標」へ近づく一戦!
宮里藍がロレックスランキング(女子世界ランキング)1位の座を死守し、日本人23年ぶりとなる賞金女王獲得、そして自身初のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝くため、勝負のシーズン終盤戦へと突き進む。
米女子ツアーは現地時間10日開幕のP&G NWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)を含め残り8試合となり、数々のタイトル争いはその激しさを増している。そんな中、今大会の注目選手は何と言っても現世界ランクNo.1の宮里藍。先月のセーフウェイ・クラシックで今季5勝目を挙げ、1987年に賞金女王となった岡本綾子の4勝を上回る日本人年間最多勝利記録を打ち立てた。
しかし、本人は“世界のアヤコ”を超えたことにも浮かれることなく「今年の最大の目標は米ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーになること。まだまだ先は長いです」と、しっかりと足元を見つめている。そのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのポイントランクでは世界ランクとともに現在首位に立っているものの、2位以下との差は決して大きいわけではない。自身の「最大の目標」へ近づくためにも、今週の大会は重要な一戦となるはずだ。
最大のライバルは今季賞金ランクで宮里を抑えトップに立つ申智愛(韓)。昨年のP&G NWアーカンソー選手権では最終日に7アンダー『64』の猛チャージを見せ首位争いに食い込むと、最後はプレーオフを制して見事に優勝を果たした。ディフェンディン・チャンピオンとして臨む今年も、宮里にとって手強い存在になることは間違いない。
日本勢では海外常駐組の宮里美香も参戦。その他、世界ランク上位を争うクリスティー・カー(米)、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ヤニ・ツェン(台)ら強豪も顔を揃える。さらに前戦CNカナディアン女子オープンで完全優勝を飾ったミッシェル・ウィー(米)、スポンサー推薦での出場が決まっている15歳の新人アレクシス・トンプソン(米)など、注目プレーヤーたちの熱戦から目が離せない!