“都落ち”T.ハミルトンが久々優勝戦線浮上
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/09/11 08:01
アメリカでシード権を失った日本ツアー育ちのメジャーチャンピオン、トッド・ハミルトン(米)がヨーロッパで優勝戦線を賑わしている。
現地時間10日に行われた欧州ツアーのKLMオープン(オランダ、ヒルヴァーシュムGC)第2ラウンド。ニコラス・コルサーツ(ベルギー)とシブ・カブール(インド)の2人が通算8アンダーで首位に並ぶ中、11位タイスタートのハミルトンが3アンダー67をマークして通算7アンダー3位タイに浮上。04年の全英オープン以来となる優勝に向けて絶好のポジションを確保した。
メジャー優勝者に与えられる5年間の長期シードがすでに切れ、賞金シード(トップ125位以内)にも手が届きそうもないハミルトンの世界ランクは現在545位。「アメリカでのフル参戦権をなくしたので、これまで一度も挑戦したことがないヨーロッパツアーに出ることを決めた。シーズンが終わるまでに規定の12試合は消化したい」と、欧州のツアーカード取得に積極的。さらに「今日はフェアウェイを外す場面が多かったけどアングル的に良いところからセカンドショットを打つことができた」と、久々の上位争いに44歳の口ぶりも滑らかだった。
一方、初日キャリアベスト『62』で首位発進の27歳コルサーツは「ティーグランドで待たされてリズムが狂った」と、6番でティーショットを曲げダルブボギーを叩きイーブンパー70止まり。それでもトーナメントリーダーの座をキープし、決勝ラウンドでは欧州ツアー初優勝を目指す。
その他、ハミルトンと同じ3位タイにクリスチャン・ニールソン(スウェーデン)とジャン・フランコス・ルクイン(仏)がつけ、今年の全米プロ王者マーティン・カイマー(独)が2日連続67で回り通算6アンダー6位タイに浮上している。