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Y.ツェンが逆転Vで今季3勝目! 宮里美香3位健闘

更新日:2010/09/13 11:50
Y.ツェンが逆転Vで今季3勝目! 宮里美香3位健闘
逆転優勝で今季3勝目を挙げたY.ツェン。 (写真提供:AP Images)

 

 米女子ツアーのP&G NWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は現地時間12日に最終ラウンドを行い、首位と3打差の2位タイからスタートしたヤニ・ツェン(台)が6アンダー65の好スコアをマーク。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップから出たミッシェル・ウィー(米)を1打差で逆転して今季3勝目を飾った。

 この日のツェンはパッティングが絶好調。出だし1番でいきなり約15メートルのロングパットをねじ込みバーディ発進とすると、後半11番でも10メートルを沈めてウィーを猛追。その後12番、14番でもスコアを伸ばし、15番のバーディでついに単独トップへ躍り出る。ウィーに1打差をつけて迎えた最終18番では、先にバーディで上がったウィーに並ばれるも、最後は2メートルのバーディパットを確実に決めて逆転優勝。21歳の若さにして米女子ツアー通算5勝目を挙げた。

 一方、前日の第2ラウンドでハーフ『28』をマークし、堂々のトーナメントリーダーとして最終日を迎えたウィーにとっては悔しい敗戦となってしまった。この日は序盤からショット、パットともに精彩を欠き、16番まで2バーディ、2ボギーのイーブン。上がり2ホール連続バーディで盛り返すも時すでに遅く、後半だけで5バーディのツェンに逆転を許す結果に。

 日本勢では、12位タイからスタートした宮里美香が猛チャージを披露。1番、2番の連続バーディで波に乗ると、6番でティーショットをミスしてダブルボギーを叩くも中盤の8番から4連続バーディを奪うなど、最終日だけで9バーディを奪う快進撃。この日のベストスコアとなる7アンダー64をたたき出し、通算10アンダー単独3位で米ツアー2年目にして自己ベストの成績を収めた。ちなみに、優勝したツェンは宮里美が渡米するきっかけとなった人物。ジュニア時代、国際大会でよく対戦していたツェンが一足先にアメリカで活躍する姿を見て刺激を受け、日本でプロテストを受けずいきなり米ツアーに挑戦したという経緯がある。

 また、22位タイスタートの宮里藍は最終ラウンドで意地の4アンダー67をマーク。通算6アンダーまでスコアを伸ばし、9位タイに順位を上げ大会を締めくくった。初日44位タイの出遅れから着実にランクアップしてトップ10入りを果たせたのは、「1つでも上を目指し常にベストを尽くす」と語る宮里藍の執念がスコアに結びついた結果。最大の目標と公言する米ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを決めるポイントランクでは、今大会の成績によりツェンが1位に浮上したが、僅差の2位につける宮里藍にもまだまだチャンスは十分だ。

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