全米王者G.マクドウェルが2位タイ浮上!
10月初旬の欧米決戦ライダーカップまで半月を切る中、欧州チームのエースと目される全米オープン王者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)が絶好のポジションを確保した。
欧州ツアーのオーストリア・ゴルフオープン(オーストリア、ダイヤモンドCC)は現地時間17日に第2ラウンドの競技を行い、初日10位タイにつけたマクドウェルが4アンダー68をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、首位に立つ23歳の伏兵ジョン・パリー(英)に1打差の2位タイに浮上した。同じ2位タイでホセ・マニュエル・ララ(スペイン)とペール・エドバーグ(スウェーデン)が続き、マクドウェルと共にライダーカップ出場を決めているベテランのミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が通算4アンダー17位タイにつけている。
この日インスタートのマクドウェルは、前半9ホールで3連続を含む5バーディ(1ボギー)を奪ったものの、後半はスコアカード通りのプレーに終わりスコアを伸ばすことができず。それでも2位タイの好位置に浮上し、前週マーティン・カイマー(独)がKLMオープンに優勝したことで1位の座を奪われた賞金ランクで再びトップに立つチャンスをうかがっている。
「インスタートの昨日も前半で5バーディを奪いながら後半2ボギーと、2日連続で同じようなラウンドになってしまった。週末はいかにアウトコース(1番〜9番ホール)を攻略するかがカギになる。やるべきことはわかっているよ」とマクドウェル。メジャー王者は今季3勝目に向け静かに闘志を燃やしている。
一方、下部組織チャレンジツアーからメジャーツアーに昇格し、今シーズンデビューイヤーを戦うパリーは、現在賞金ランク117位。シーズン最終戦のドバイ世界選手権に出場するためには同ランク60位以内に入らなければならず、23歳の若武者にとってはギリギリの戦いが続いている。「今日は17ホールでパーオンすることができた。ショットは好調だからあとはパット次第」と語るニュージェネレーションが、ツアー初優勝を目指す。