一時は首位肉薄も… 遼、後半失速で連覇に黄信号
国内男子ツアーのコカ・コーラ東海クラシックは2日、愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。大会史上初の連覇を狙う石川遼は4位タイでスタートし、一時は首位に1打差まで迫りながらも後半に失速。通算3アンダー8位タイに後退した。単独首位には通算7アンダーの兼本貴司が立っている。
国内男子ゴルフの歴史に名前を刻んできた偉大な先達の誰もが達成できなかった東海クラシックでの連覇。史上初の偉業を達成すべく、首位に2打差の4位タイでスタートした石川は、前半を2バーディ2ボギーのイーブンパーで折り返す。
バックナインに入ると、出だしの10番、続く11番で連続バーディ。この時点で首位に立っていた兼本に1打差まで迫った。しかし、14番パー4で第2打をグリーン手前の深いラフに入れてしまい、このホール痛恨のボギー。続く15番パー5でも第2打がウォーターハザードに捕まるトラブルに遭い、1打罰後の第4打もグリーンを捉えはするもののショート。パーパットはオーバーし、返しのパットもカップに蹴られてダブルボギーを喫してしまった。
その後も石川はショットが安定せず、パーをセーブするのが精一杯。結局4バーディ、3ボギー、1ダブルボギー、1オーバー73でホールアウトし、通算3アンダー8位タイに後退した。この日2アンダー70で回り通算7アンダーで単独首位に立った兼本とは4打差。大会史上初の連覇に輝くためには、最終ラウンドでの爆発的なチャージが不可欠な状況に追い込まれたが、「(悪かったのは)15番だけだった。それ以外はいいプレーが出来た」とこの日のラウンドにはまずまずの手応えを感じている様子だった。
首位の兼本を追う一番手は、通算6アンダーの平塚哲二。更に1打差の通算5アンダーで藤田寛之が続き、通算4アンダーの4位タイ集団には薗田峻輔ら4人が名前を連ねている。