美香4打差首位で初優勝王手! 藍は4位で最終日へ
20歳の宮里美香が女子ゴルファー“日本一”を決める大舞台でプロ初優勝に王手をかけた。
国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技(2日/茨城・大利根カントリークラブ 東コース)は第3ラウンドの競技を終了。単独首位スタートの宮里美香が1オーバー73とスコアを落とすも通算8アンダーでトーナメントリーダーの座をキープする中、5位タイスタートの宮里藍がイーブンパー72にスコアをまとめ通算2アンダー単独4位へ順位を上げている。
最終組の2つ前を回る藍は1番ボギー発進となったものの3番、5番でバーディを奪い2位グループに浮上。8番では5メートルのバーディパットを沈め、一気に追走態勢へ。しかし、最終組の美香が2番でバーディ、7番ではグリーン手前のラフからチップインバーディを決めて後続との差を8ストロークに広げる。これ以上離されたくない藍は、13番パー5で3打目のアプローチをピン奥2メートルに寄せると、難しいフックラインを完璧に読み切り会心のバーディ。ところが、美香も同じ13番で2オン成功から楽々とバーディ奪取。2人の差はなかなか縮まらない。
その後、15番でスコアを落とした藍は上がり2ホールで痛恨の連続ボギーを喫し、通算2アンダーでホールアウト。すると美香もつられるように上がり5ホールで4ボギーを叩き、通算8アンダー。それでも後続に4打差のアドバンテージを保っているだけに、単独トップで最終日を迎える美香にとっては日米両ツアーを通じて自身初の優勝に大きく近づく第3ラウンドとなった。
上位陣は、この日最終18番でチップインバーディを披露した上原彩子が通算4アンダーで2位、佐伯三貴が通算3アンダー3位でトップの美香を追っている。4位藍の下には、横峯さくら、有村智恵に韓国勢を加えた計5人が通算1アンダー5位グループを形成。その他、18歳のアマチュア堀奈津佳が通算イーブンパー10位タイと健闘中で、諸見里しのぶ、不動裕理らは通算5オーバー19位タイとなっている。