殿堂入りジャンボが狙う! 63歳のツアー優勝
尾崎将司がゴルフ世界殿堂入りの喜びをエネルギーに、60代でのツアー優勝に挑む。
国内男子ツアーのキヤノンオープン(7日開幕/神奈川・戸塚カントリー倶楽部 西コース)に出場する63歳のジャンボ尾崎が大会前日、自身の殿堂入りに関してコース近くのホテルで記者会見を行った。
日本では国内ツアー94勝を含む通算113勝と他の追随を許さないが、海外での常駐経験がないことから、これまで何度も候補に挙がりながら得票数が足りず落選していた経緯がある。その上、青木功、樋口久子、岡本綾子に続く日本人4人目の殿堂入りという点が負けず嫌いのジャンボには気に入らなかった。そのため、当初は来年5月の表彰式出席どころか殿堂入りすら辞退する意向だったが、周囲の声に考えを変えた。「自分だけのわがまま人生で歩んできたが、ファンあってのプロスポーツ」と素直に殿堂入りを受け入れることを決めたという。
だがシニアツアー入りも頑なに拒み、レギュラーツアーに固執しているだけに「嬉しいのは現役をやめてからじゃないかな…」と、喜びに浸るよりもとにかく勝利への思いが強い。記者会見の場でも、サプライズゲストとして花束を持って祝福に駆けつけた石川遼と池田勇太の登場に満面の笑みを浮かべながら、「若手に負けないよう飛距離を伸ばし、目標は優勝の二文字しかない」とキッパリ言い切った。
今季は前週まで10試合連続予選落ちと苦しい戦いが続いているが、ジャンボにとっては今でも毎試合狙うものは優勝のみ。殿堂入りした60代の選手がレギュラーツアーで踏ん張っているのも異例だが、勝てばもちろん世界に誇れるニュースとなる。もちろん今回のキヤノンオープンには19歳の石川、24歳の池田らバリバリの若手トップ選手も勢揃い。40年の“歳の差バトル”に要注目だ!